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廻文
「廻文〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
廻文の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「怪談牡丹灯籠」より 著者:三遊亭円朝
彼奴を置いては宜しくありませんとお兄さまに申し上げな、是から田中、藤田の両家へも
廻文を出して、時藏、龜藏も暇を出させる積りだ」 と云い放し、孝助ばかり残る事に....
「辞典」より 著者:戸坂潤
ts-Redaktionsteil)との区別とも云われている。 報道とは私信・
廻文などと異り公共的なものを云い、或る一定の限られた読者でなく、一般的に不定な読....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ている。
この禁令は元禄十七年(宝永元年)十二月二十八日ということで、その時の
廻文に、
「手紙ヲ以テ申入候、近年婚礼相済ミ候者、水振廻ノ祝儀ヲ為シ、近所ノ者....
「連城」より 著者:田中貢太郎
来たりて生くるを写すに似たり 幅中の花鳥自ら天成 当年錦を織るは長技に非ず 倖に
廻文を把りて聖明を感ず としてあった。連城はその詩を見て喜んで、父に向ってほめ....
「だいこん」より 著者:久生十蘭
がら広縁へあがってきた。ママの肩ごしにのぞいてみると、憲兵隊と市役所の合作になる
廻文で、〈進駐軍にたいする市民の心得。特に午後六時以後の婦人の外出について〉とい....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
それはまた、われわれ遺弟の当然なさなければならない義務でもある。 そんな主旨の
廻文を、清十郎に書かせ、これを携えて、中国、九州、四国などに散在している吉岡拳法....
「三国志」より 著者:吉川英治
ことも確かです。そこで、司馬懿仲達に謀反の兆しありと、世上へ流布させ、かつ偽りの
廻文を諸国へ放てば、魏の中央は、たちまちこれに惑い、司馬懿を殺すか、職を褫奪して....
「三国志」より 著者:吉川英治
、直ちに、全軍の兵を発して、孔明のうしろを脅かされよ」 と、念を押して帰った。
廻文はその日に発せられた。天水郡の各地から、続々将兵が集まってくる。二日の後、勢....