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「廻旋〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

廻旋の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
金将軍」より 著者:芥川竜之介
やぶ》れぬ。水に赴《おもむ》きて溺死《しぬ》る者|衆《おお》し。艫舳《へとも》、廻旋《めぐら》することを得ず。」(日本書紀《にほんしょき》) いかなる国の歴史....
職工と微笑」より 著者:松永延造
て了ったのである。 だから本統の彼の女等を知ろうと云うには、何でも骨を折って、廻旋階段を降りて行かねばならない。其処に初めて廃墟の様な彼の女等の冷たい心が見出....
風琴と魚の町」より 著者:林芙美子
柔かい芽を出した大きい、柳の木が一本、羊のようにフラフラ背を揺《ゆす》っていた。廻旋木《かいせんぼく》にさわってみたり、遊動円木に乗ってみたり、私は新しい学校の....
文芸時評」より 著者:宮本百合子
てこの作者らしい力をこめた感情の緊張で全篇が貫かれている。 菊池寛氏が東日の「廻旋扉」でこの作者が昔の浮上ったところをふるい落したことを買っていたが、しかし、....
大切な雰囲気」より 著者:小出楢重
て困った。そして、すぐ日本を思い出したりしてな。ここは遠くにアンチーブと云う処の廻旋灯台が見える。その光りを見ても、すぐ淋しくなってしまったのだが、もう馴れてし....
ノンシャラン道中記」より 著者:久生十蘭
と、しきりに勧誘していたが、おおかた一座が賭《は》り終えたのを見すますと、やがて廻旋軸《シランドル》を右に廻し、その運動の方向の反対側へ、白い象牙の玉を投げ込ん....
三国志」より 著者:吉川英治
に孔明をお用いあろうと、宇宙の天理を如何になし得ましょうか。たとい孔明に、天地を廻旋するの才ありとも、乾坤を捏造するほど力があろうとも、到底、その道理を変じて、....