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廻漕
「廻漕〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
廻漕の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「石狩川」より 著者:本庄陸男
て来たのだ。無限の実直さには何らの価値もみとめてはいなかった。だから彼は、和船の
廻漕《かいそう》問屋を恨み、函館廻送に托した食糧その他にわがことのような責任を感....
「雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
のお供なぞは、平に辞退するのであるが、今宵は、自分の差し金で、広海屋が、上方米を
廻漕《かいそう》し、やがて、長崎屋と一戦を、開始することにもなろうと言うことを、....
「私たちの建設」より 著者:宮本百合子
がその中心地となった。大阪商人の富は、封建領主達が領地の農民から取立てていた米を
廻漕し、その収穫と収穫との間に金銭の立替をして利をとりやがて集めた米を土台に相場....
「長崎の印象」より 著者:宮本百合子
。 停車場前の広場から大通りに出ると、電車の軌道が幌から見える。香港、上海航路
廻漕業の招牌が見える。橋を渡る。その間に、電車が一台すれ違って通った。人通りの稀....
「奥の海」より 著者:久生十蘭
代官所から月の五ノ日に物書が通ってくるが、天保七年の米留《こめどめ》から江戸への
廻漕がとまり、七戸丸という、五百石積の藩船が、沼尻から動かないので、さしあたって....