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「廻道〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

廻道の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
沼夫人」より 著者:泉鏡花
りに見て来たって、話したもんですから、夫が貴下、好事にその男を連れて帰りがけに、廻道をして、内の車夫に手伝わして、拾って来たんですわ。 御骨は、沼の縁に柔な泥....
雪柳」より 著者:泉鏡花
自動車の、あります処は。」 「手前どもの、つい傍だったんでございますけれど、少し廻道をしたんですよ。大それた……お連れ申して歩行いて済みません。もう直きそこにご....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
て決して仏教そのものの欠点ではない。 十月上旬ラサ府の住居よりパルコル(廻道)へ指して出掛けました。ここはラサ府での目抜の所で、罪人などあるとこの道の辺....
」より 著者:島崎藤村
で行くと、妙に彼の足は躊躇した。平素とは違って、わざわざ彼は共同の井戸のある方へ廻道して、日頃懇意な家の軒先に立った。別に用事も無いのに、しばらくそこで近所の人....
平凡」より 著者:二葉亭四迷
に近所のお師匠さんの処へ行く。私は一度何かで学校が早く終った時、態々《わざわざ》廻道《まわりみち》をして其前を通って見た事がある。三味線《さみせん》のお師匠さん....
四十八人目」より 著者:森田草平
て小平太に仕える。小平太もそうされて嬉しくないことはない。同志に隠れて、使走りの廻道をしては、夕方からこそこそと妙見堂の裏手へはいって行く。夜分どうしても都合の....