»
廼
「廼〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
廼の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「無惨」より 著者:黒岩涙香
属すればなりと予は筆を投じて嗟嘆して止みぬ 明治廿二年十月中旬 香夢楼に坐して梅
廼家かほる識す 上篇(疑団) 世に無惨なる話しは数々あれど....
「運命」より 著者:幸田露伴
当ってや、恬として宜しく然るべしと謂うも、中夜静かに思えば夫れ豈吾が天ならんや、
廼ち奮って而して悲み、丞やかに前轍を改む、と云い、一念の微なるも、鬼神降監す、安....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
ところで礼を云って一膝のりだして意気ごんだ。海舟から智略をかりて、結城新十郎や花
廼屋因果に一泡ふかしてやろうという宿年のコンタンがあるからである。そこで石頭に念....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
謎は難物である。そこで新十郎をよびむかえることになった。 新十郎は例によって花
廼屋因果と泉山虎之介の三人づれ。古田鹿蔵巡査の案内で、人形町へやってきた。 藤....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
のであります」 さすがの新十郎も茫然と考えこんだ。大将がこの有様であるから、花
廼屋や虎之介が面色を失ったのはムリがない。 新十郎はいかにも力なく顔をあげて、....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
た。そして叫んだ。 「死体をつめた行李!」 ★ その晩、花
廼屋と虎之介が新十郎の書斎へ遊びに行くと、彼は机上の白紙に図面をひいて、先客のお....
「生活と一枚の宗教」より 著者:倉田百三
ことは、実相が出ているからであります。みなさんはおすきかどうかしりませぬが、曾我
廼家五郎の芝居は非常に通俗的なものでありますが、五郎にはああした実相を出すいいと....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
とは大ちがいのクスグリの一ツない大悲劇。浅草の即製品の軽演劇役者とちがって、曾我
廼家式に年期を入れているらしく特に端役が揃って芸達者であるが、それだけにストリッ....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
草双紙の知識を随分あたえられた。そのなかで五柳亭徳升という人の書いた「西国奇談月
廼夜神楽」という草双紙に、平家の官女玉虫が蟹に乗っている図があったので、その挿画....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
。 あたかもその頃であった。坪内逍遥の処女作『書生気質』が発行されて文学士|春
廼舎朧の名が俄に隆々として高くなったのは。(『書生気質』は初め清朝四号|刷の半紙....
「二葉亭追録」より 著者:内田魯庵
は時勢に先んじ過ぎていた。相当に売れもし評判にもなったが半ばは合著の名を仮した春
廼舎の声望に由るので、二葉亭としては余りありがたくもなかった。数ある批評のどれも....
「四十年前」より 著者:内田魯庵
らを置去りにした。 かかる折から卒然|崛起して新文学の大旆を建てたは文学士|春
廼舎朧であった。世間は既に政治小説に目覚めて、欧米文学の絢爛荘重なるを教えられて....
「くぐつ名義考」より 著者:喜田貞吉
ある。日本紀の一書には、やはり山の神・野の神・土の神などと並んで、木の神等を句句
廼馳と号すともある。しかるに延喜式の祝詞には、屋船久久遅命(是木霊也)とあって、....
「五重塔」より 著者:幸田露伴
闢かれし手置帆負の命彦狭知の命より思兼の命天児屋根の命太玉の命、木の神という句々
廼馳の神まで七神祭りて、その次の清鉋の礼も首尾よく済み、東方提頭頼※叉広目天王、....
「明治演劇年表」より 著者:岡本綺堂
壮年時代は団十郎菊五郎の相方を勤めたる有名の女形なり。 ○四月、明治座は喜劇曾我
廼家五郎と十郎の一座にて開場。東京における喜劇の初演なり。 ○五月六日、常磐津林....