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「弁官〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

弁官の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
た月子の声がした。 「次は五官でございます。……眉が保寿官、眼が監察官、鼻梁が審弁官、口が出納官、そうして耳が採聴官。……これを変えることに致しましょう」 何....
源氏物語」より 著者:紫式部
ないものはないのである。源氏に対して感謝の念のない者はないのである。大官の中にも弁官の中にもそんな人は多かった。それ以下は無数である。皆が皆恩を忘れているのでは....
源氏物語」より 著者:紫式部
、東宮|大夫などという大臣の兄弟たちもいたし、蔵人頭、五位の蔵人、近衛の中少将、弁官などは皆一族で、はなやかな十幾人が内大臣を取り巻いていた。その他の役人もつい....
源氏物語」より 著者:紫式部
を侍従に独占されてしまったのはつまらないね」 と言うと、次の兄の右中弁が、 「弁官はまた特別に御用が多いから、忠誠ぶりを見ていただけないからといっても、少しは....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
式であるからといって、しいて納めました。で大王殿下は今日は特に改まって、英語の通弁官を介しネパール語で「この書物は沢山はない。ただ四十一|帙だけ集めることが出来....
無月物語」より 著者:久生十蘭
霊民部卿」という忌名《いみな》で知られている藤原ノ忠文《ただぶみ》の四代の孫で、弁官、内蔵頭を経て大蔵卿に任ぜられ、安元二年、従三位に進んで中納言になった。比叡....
私本太平記」より 著者:吉川英治
くいってしもうては色も香も浅くなる。ま……いずれ晩に」 忠顕も忙しげだった。右弁官の局から迎えにきた蔵人と袖をつらねてすぐ立ち去り、義貞はそのまま退出して、高....