弁当を使う[語句情報] » 弁当を使う

「弁当を使う〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

弁当を使うの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
がド――ンと聞えますと、すぐに鍬を放り出して、近くの堤か草原の木蔭か軒下に行って弁当を使う。それから約|半刻……と申しますと只今の一時間で御座いますな。その間、....
食堂」より 著者:森鴎外
は不断片附けてある時は、腰掛が卓の上に、脚を空様にして載せられているのだが、丁度弁当を使う時刻なので、取り卸されている。それが食事の跡でざっと拭くだけなので、床....
列のこころ」より 著者:宮本百合子
思う。屈強な男ばかりがつめかけるのである。 女はつつましくうちからもって来るお弁当を使うのだろう。毎日のことで格別そちらの群集に目を向けるでもなく、若い女事務....
伯爵の釵」より 著者:泉鏡花
門附の類であろう。 何をか働く。人目を避けて、蹲って、虱を捻るか、瘡を掻くか、弁当を使うとも、掃溜を探した干魚の骨を舐るに過ぎまい。乞食のように薄汚い。 紫....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
だなア。次第によってはタダの隣ぐらいの値にまけてもかまうこたアねえが、すまねえが弁当を使うから、お茶くれねえか。四時起きして目黒をでてきたから腹がへって目がまわ....
澪標」より 著者:外村繁
はその中へ入って行く。私も大きく腰を伸してから、茶店の椅子に腰を下す。馭者も昼の弁当を使うらしい。私も友人の家で作ってもらった、握り飯の竹の皮を開いた。 高原....