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「弁才天〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

弁才天の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
も重そうに、孔雀《くじゃく》の尾のうちかけを羽織って、しずかに現れる。 「イヨ、弁才天女の御来迎《ごらいごう》!」 何やかやと、あり来たりの掛ごえがあって、酒....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ようになりましたのでございます。いよいよ尊者が心眼をお開きになりました時に、妙音弁才天が十五童子をひきつれて、お釈迦様の御前で、琵琶の妙音曲を巌窟尊者にお授けに....
江戸芸術論」より 著者:永井荷風
を事実よりも立派に美麗になさんと欲したるがためなり。専ら遊女を描くに努めたる彼は弁才天女《べんざいてんにょ》の如く婦女を理想化せんと欲したるなり。されどその姿勢....
奥州における御館藤原氏」より 著者:喜田貞吉
来よう。彼はすでに寿永元年四月において、文覚上人を高雄より請して相模の江の島に大弁才天を勧請し、三七日間の断食の荒行をまで修せしめて、秀衡調伏の祈願を籠めしめた....
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
田口國綱の刀一刻も早く手に入りまして、親父の百日間の謹しみの速かに免れるように、弁才天女の御利益を以て粟田口國綱の行方の分るように守らせたびたまえ。と頻りに弁天....
年中行事覚書」より 著者:柳田国男
浮島稲荷神社も古くから例祭は四月八日で、祭神宇迦之御魂というも元は宇賀神すなわち弁才天の信仰に始ったものらしい。 鍋の祭で評判の江州筑摩神社の如きも、社殿大湖....