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「弁膜症〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

弁膜症の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
必要以上のもの」より 著者:豊島与志雄
みると、もう冷たくなっていたのだった。その死因に、怪しい点があった。彼は軽い心臓弁膜症にかかっていた。また平素不眠になやんでいて、医者の処法の催眠剤を用いていた....
岩田夫人の死を悼む」より 著者:岸田国士
人の罪とも考えられぬ瞬間が、度々彼を見舞うのである。 静子夫人には、軽度の心臓弁膜症の徴候があり、その症状の極めて稀なケースとして、遂に彼女の生命を一週間で奪....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
というようなのがあってごらん。彼女が長崎の女である限りは、お蝶さんが肺病と脚気と弁膜症を併発して瀕死の病床にあっても、それは実に、驚くべき大食らいにきまっており....
墓地展望亭」より 著者:久生十蘭
ファン五世といたしました。……昨年の末、ステファン五世は、過度の飲酒からくる心臓弁膜症で、病床につかれるようになり、追々、険悪な状態に向いました」 十一....
澪標」より 著者:外村繁
臥させ、医者はその胸部を繰り返し打診した。 しかしこの診察の結果、とく子は心臓弁膜症であることが判り、保険に加入することはできなかった。 その頃、私は毎夜酒....
夢幻泡影」より 著者:外村繁
ても、妻を待っているものは、苦しみだけではないか。妻の神経痛は、脳軟化症同様心臓弁膜症に因るもので、治癒の方法はないという。左手は利かず、足も不自由な、この妻が....