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弁説
「弁説〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
弁説の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「かのように」より 著者:森鴎外
いる間、秀麿が学者の噂《うわさ》をしてよこした中に、エエリヒ・シュミットの文才や
弁説も度々|褒《ほ》めてあったが、それよりも神学者アドルフ・ハルナックの事業や勢....
「私たちの建設」より 著者:宮本百合子
反映されている。 明治の開化期の先進部分の人々には女も男と等しく智慧を明るく、
弁説も爽かに、肉体も強く、一人の社会人として美しくたのもしく育ち上らなければなら....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
幻怪とも、奇妙とも、ちょっと名のつけられない小坊主の、平々洒々としてまくし立てる
弁説の程に、なんとなくおそれを抱かせられでもしたもののようです。こんな気配にはい....
「後光殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
魔の縁日に出掛けて十時過ぎに帰宅したと云う旨を、要領よく述べ立てた。その堂々たる
弁説と容疑者とは思われぬ明朗さには、一同の度胆を抜くものがあった。 その間法水....
「カラマゾフの兄弟」より 著者:ドストエフスキーフィヨードル・ミハイロヴィチ
おりにいたしております」
「ちぇっ、ちぇっ、ちぇっ、ちんぷんかんな寝言とくだらん
弁説だよ! お坊さんがたはお好きなことを言っていなされ、わしは御免をこうむります....
「人生案内」より 著者:坂口安吾
を訪ねたが、お竹は会ってくれない。自分ではダメだから友人で役場の代書をやっている
弁説も立ち法律にも通じている彦作にたのんで代理に心をきいてもらッたが、ウチワや蒸....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
るのを見るでしょう。それがわたくし共に笑顔を
見せて、札に横目を使います。才智や
弁説で
口説くより、早く好い目が見られます。
もう誰も財布や蝦蟇口を邪魔がるには....