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「弁論〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

弁論の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
若杉裁判長」より 著者:菊池寛
こさえ上げた観がないでもありませんでしたから。 この時、若杉裁判長は、弁護士の弁論をききながら、自分の少年時代を回想していました。すると友達の悪太郎に使嗾《し....
ああ玉杯に花うけて」より 著者:佐藤紅緑
はすぎて、暑中休暇が近づいた。するとここにめずらしい事件が起こった。 浦和学生弁論会! 野球の試合ばかりが学生の興味でない。体力を養成するとともに知識を求め....
中庸」より 著者:坂口安吾
供するとは奇怪なる汚職事件である」 根作はこう断じて見栄をきった。農民は意外に弁論に長じているもので、村長に就任以来特に余の痛感したのはこの一事である。浅薄な....
お奈良さま」より 著者:坂口安吾
ところが春山唐七の長女を糸子と云って、花子とは同級生である。 春山糸子は理論と弁論に長じ、討論会の花形として小学時代から高名があった。小学校では新学年を迎える....
二都物語」より 著者:佐々木直次郎
いるのだということと、陪審官が就任の宣誓をしているのだということと、検事長閣下が弁論にかかろうとしているのだということを、曲りなりにもやっとのことで了解出来たの....
正雪の遺書」より 著者:国枝史郎
、私は隙無く目を配って、これはと思われる武士に対して、あるいは武芸で嚇し付け又は弁論で胆を奪い配下に附けることを忘れませんでした。集まって来た一味の中には、毛色....
次郎物語」より 著者:下村湖人
いうと、六人ともそれぞれに何かの委員をやっており、平尾が総務、次郎が文芸、梅本が弁論、新賀が柔道、大山が弓道、馬田が卓球となっている。むろん、このほかにも、剣道....
安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
れてくるものではなくて、環境や偶然に左右され、諸条件に相応するものだ。 犯罪の弁論だの判決というものも、ここまでは文学同様常識であり、その上に成り立っているも....
地上」より 著者:島田清次郎
「ええ、あなたのことも。でも、そんな風はしないでですよ。あなたの級長のことも、弁論会で演説をなさったことも、野球の級試合に出て負けなすったことも」そして彼女は....
学校教育における図書館の利用」より 著者:佐野友三郎
室の設備ありて成年者のために各種会合の便を与うるのみならず、中小学の少青年にして弁論又は研究の小集会に利用する者少なからず。ニューヨーク、ウイスコンシン諸州に在....
太陽系統の滅亡」より 著者:木村小舟
に、神は吾人の想像し得ぬ永劫の昔から在ったものではないか」 と、これは保守党の弁論で、大分ノーノーと呼ぶ声もあった、すると先の一人はこれを反駁するために、 「....
鴎外博士の追憶」より 著者:内田魯庵
数行に足らない逸話の一節に対して百行以上の大反駁を加えた。要旨を掻摘むと、およそ弁論の雄というは無用の饒舌を弄する謂ではない、鴎外は無用の雑談冗弁をこそ好まない....
将来の日本」より 著者:田口卯吉
るを覚らざるなり。 すでに西に帰り、信書しばしば至る。書中雅意|掬すべし。往時弁論|桿闔の人に似ざるなり。去歳の春、始めて一書を著わし、題して『十九世紀の青年....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
を振る。そのようにして賢明な司法大臣さえも、フランシスの大文章、高い智慧に満ちた弁論を聞きながら、純粋な文体の美しさに陶然とする至福の境地に、引き込まれ、思わず....
あの顔」より 著者:大倉燁子
間の責任をすましたので、肩の荷を下したように楽々した」 「そうでしょう? 今日の弁論、とても素晴らしかったんですってね。私、傍聴したかった。霜山弁護士さんが先刻....