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「弁駁〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

弁駁の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
近時政論考」より 著者:陸羯南
誤解|敷衍するあり、あるいはその反対の人あえて主唱者の意を※酌せずしてこれを誤解弁駁するあり、またあるいは小人姦夫がことさらにこれを誣いて邪説なりと伝うあり。こ....
ルクレチウスと科学」より 著者:寺田寅彦
想像され意識されている。 次に元子説の反対者が「神の意志」を持ち出すのに対する弁駁が插入されているが、これと本文との連絡がよくわからないとマンローも述べている....
詩の原理」より 著者:萩原朔太郎
戦者等が、思想の立脚する根本点で、僕をまるきり誤解しているからである。 すべて弁駁とか論戦とか言うことは、相互の意見が一致せず、思想に相違点を発見するとき始め....
呉秀三先生」より 著者:斎藤茂吉
末に世評一般がのせてあって、その中には『国民の友』記者の評に対する森林太郎先生の弁駁文などもある。 『精神啓微』は脳髄生理から出発して形而上学の諸問題に触れ精神....
カラマゾフの兄弟」より 著者:ドストエフスキーフィヨードル・ミハイロヴィチ
において国家と教会とが妥協することは、純粋な本質から言って不可能であります。僕が弁駁《べんばく》を試みた僧侶のかたは、教会が国家の中に確然たる一定の地歩を占めて....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
ことだった。)クリストフは、悪意ある非難にたいしてなし得る最上の返答は、なんらの弁駁《べんばく》をもなさないで創作しつづけることだと考えるだけの聡明《そうめい》....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
や法官や陪審員などすべての人の感情と明らかに衝突した。弁護士は容易に検事の論旨を弁駁《べんばく》することができ、マドレーヌ氏すなわち真のジャン・ヴァルジャンの告....
深川女房」より 著者:小栗風葉
あるし、よくそんな話が新聞なぞにも出ているじゃありませんか」とお光は真剣になって弁駁する。 「ええ、それはそうですね。私なぞも新聞を見るたび、どうしてこんなこと....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
やかしものに瞞着されるなと警告したくらいであった。しかも川上らはそれに対して何の弁駁をも試みなかった。かれらは黙って人気取りの運動に努めていた。 「連枝楠」を上....
正宗谷崎両氏の批評に答う」より 著者:永井荷風
たくしの小説|及《および》雑著について批評せられたことがあった。その時わたくしは弁駁《べんばく》の辞をつくったが、それは江戸文学に関して少しく見解を異にしている....
奥州における御館藤原氏」より 著者:喜田貞吉
との証拠は多く、かつて自著『読史百話』においてこれを述べ、後に『国学院雑誌』上の弁駁に対して、同誌第十九巻第十一号において述べておいた通りである。また清原氏のご....
法隆寺再建非再建論の回顧」より 著者:喜田貞吉
殆どこれに当ててなお足らず、別に「記録上より薬師寺金堂三尊の年代を論ず」と題する弁駁論文一篇を、同月の史学雑誌に掲載してもらった事であった。勿論この頃は今日の如....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
アト・セシルは、静かな満足の情をもって眺めていた。おしまいに、エセックスもなにか弁駁しようとしたが、お黙り! と激しくたしなめられて、そのまま退出を命じられた。....
旃陀羅考」より 著者:喜田貞吉
出したものであろうとスッパ抜いている。また平田篤胤の「出定笑語」にも、同じ趣きの弁駁がみえているのである。これはなるほどそうらしい。そこでまず藤原氏という事はし....
俗法師考」より 著者:喜田貞吉
号」中に発表したところを、すでに数年前に予想しておられたかの如く、前もって器用に弁駁しておられるようなところも往々にして見受けられる。自分がかの特別号を発表する....