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弄花
「弄花〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
弄花の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「足迹」より 著者:徳田秋声
。」 と、主婦はじれじれするような顔をした。 するうちに、奥の暗い部屋で差しで
弄花が始まった。主婦は小肥りに肥った体に、繻子の半衿のかかった軟かい袷を着て、年....
「新版 放浪記」より 著者:林芙美子
に入れていた。ふと見上げた歪んだ松田さんの顔に、小さい涙が一滴光っている。奥では
弄花《はな》が始まったのか、小母さんの、いつものヒステリー声がビンビン天井をつき....
「道標」より 著者:宮本百合子
かえし伸子の不実をせめた。そして、終りに、わたしは、このごろちょくちょく徹夜して
弄花する。これも、二晩つづけて、帰って来て、部屋で書いている。とかかれているのだ....
「明治美人伝」より 著者:長谷川時雨
は一日も止めることの出来ないように思っていた、芸人を集めて、かるた遊びをしたり、
弄花《ろうか》の慰《なぐさ》みにふけることは、どうしてもやめなければならないよう....
「マダム貞奴」より 著者:長谷川時雨
若手の人気ある俳優たちと交際《まじわ》っていた。そして彼女がもっとも好んだものは
弄花《ろうか》――四季の花合せの争いであった。金《かね》びらのきれるのと、亀吉仕....
「放浪記(初出)」より 著者:林芙美子
れていた。ふと見上げた歪んだ松田さんの顔に、小さい涙が一滴光っていた。 奥では
弄花が始ったのか、叔母さんの、いつものヒステリー声がビンビン天井をつき抜けて行く....
「文妖伝」より 著者:田中貢太郎
乱する狂態は、厭わしいものよりも恐ろしかった。神田で雑誌を出している友人の元へ、
弄花に往くと云う細君と伴れ立って家を出て、二三日横浜あたりを遊び歩いて帰った日の....