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弉
「弉〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
弉の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「桃太郎」より 著者:芥川竜之介
《よみ》の国にさえ及んでいた。何でも天地|開闢《かいびゃく》の頃《ころ》おい、伊
弉諾《いざなぎ》の尊《みこと》は黄最津平阪《よもつひらさか》に八《やっ》つの雷《....
「古事記物語」より 著者:鈴木三重吉
つぎには男神女神とお二人ずつ、八人の神さまが、つぎつぎにお生まれになった後に、伊
弉諾神と伊
弉冉神とおっしゃる男神女神がお生まれになりました。 天御中主神はこの....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
故にその時悲歎の相貌を呈すというように説きあったは幾分の理あり。『日本紀』一に伊
弉冊尊《いざなみのみこと》火神を生む時|灼《や》かれて崩《みまか》りましぬ、紀伊....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
う。 桃太郎の話は主として支那で鬼が桃を怖るるという信念、それから「神代巻」の
弉尊が桃実を投げて醜女を却《しりぞ》けた譚などに拠る由は古人も言い、また『民俗』....
「日本天変地異記」より 著者:田中貢太郎
ら考え合わすと、決して仮作的な伝説でないということが判る。「日本書紀」には、「伊
弉諾尊、伊
弉冉尊、天の浮橋の上に立たして、共に計りて、底つ下に国や無からんとのり....
「娘煙術師」より 著者:国枝史郎
「奉公心得の事! ……」神々しい老人の声であった。
「それ大君は、上古|伊
弉冊尊、天日を請受け、天照大神を生み給い、この国の君とし給いしより、天地海山よく....
「秋の筑波山」より 著者:大町桂月
つ眺望最もすぐれたれど、この日は濃霧濛々として眺望少しも開けざりき。男体山には伊
弉諾尊を祀り、女体山には伊
弉冊尊を祀る。其外、頂上に摂社|頗る多し。男体の一角に....
「怪異暗闇祭」より 著者:江見水蔭
社。字は禄所が正しいという説もあるが、本社祭神は大己貴命、相殿として素盞嗚尊、伊
弉冊尊、瓊々杵尊、大宮女大神、布留大神の六座(現在は大国魂神社)。武蔵では古社の....
「古寺巡礼」より 著者:和辻哲郎
西域的ではない。すなわちガンダーラやインドの美術はシナにはいってまず漢化から、玄
弉が中インドのグプタ朝の文化を大仕掛けに輸入した後のことらしい。かく漢化の時代が....
「本朝変態葬礼史」より 著者:中山太郎
も隠り野――即ち墓所の転訛であろうとまで云われている。殊に我国の冥府の神である伊
弉冊尊がこの地に祀られてから、一段とその関係が深くなった。屋島の戦場から脱れた平....
「増長天王」より 著者:吉川英治
ただ、二人をあきらかに見送っていた者は。 山目付の鈴木|杢之進。 峰の頂、伊
弉諾の尊の髪塚に立って、程近き間道を手に手をとって、国境へ逃げてゆくふたりの姿を....
「神代史の研究法」より 著者:津田左右吉
また八咫烏が皇軍の道しるべをしたとあると、その八咫烏は人の名であると解釈する。伊
弉諾・伊
弉冉二神が大八島を生まれたという話は政治的に日本国を統治せられたことだと....