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式
「式〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
式の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十本の針」より 著者:芥川竜之介
ちはあらゆる懺悔《ざんげ》にわたしたちの心を動かすであろう。が、あらゆる懺悔の形
式は、「わたしのしたことをしないように。わたしの言うことをするように」である。
....
「玄鶴山房」より 著者:芥川竜之介
週間ばかりたった後、玄鶴は家族たちに囲まれたまま、肺結核の為に絶命した。彼の告別
式は盛大(!)だった。(唯、腰ぬけのお鳥だけはその
式にも出る訣に行かなかった。)....
「戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
神田同朋町《かんだどうぼうちょう》の銭湯松の湯では、朝から相変らず客が多かった。
式亭三馬《しきていさんば》が何年か前に出版した滑稽本《こっけいぼん》の中で、「神....
「疑惑」より 著者:芥川竜之介
し始めました。そうしてその年の変った明治二十六年の初夏には、いよいよ秋になったら
式を挙げると云う運びさえついてしまったのでございます。
するとその話がきまった....
「邪宗門」より 著者:芥川竜之介
りますには、何でも水で頭《かしら》を濡《ぬら》すと云う、灌頂《かんちょう》めいた
式があって、それを一度すまさない中は、例の天上皇帝に帰依《きえ》した明りが立ち兼....
「じゅりあの・吉助」より 著者:芥川竜之介
紅毛人《こうもうじん》より伝授を受け申した。」
奉行「伝授するには、いかなる儀
式を行うたぞ。」
吉助「御水《おんみず》を頂戴致いてから、じゅりあのと申す名を....
「河童」より 著者:芥川竜之介
ました。なるほどそれはニコライ堂の十倍もある大建築です。のみならずあらゆる建築様
式を一つに組み上げた大建築です。僕はこの大寺院の前に立ち、高い塔や円《まる》屋根....
「古千屋」より 著者:芥川竜之介
のしかった。家康は茶色の羽織を着、下括《したくく》りの袴《はかま》をつけたまま、
式通りに直之の首を実検した。そのまた首の左右には具足をつけた旗本《はたもと》が二....
「或日の大石内蔵助」より 著者:芥川竜之介
云うばかりではない。すべてが、彼の道徳上の要求と、ほとんど完全に一致するような形
式で成就した。彼は、事業を完成した満足を味ったばかりでなく、道徳を体現した満足を....
「寒さ」より 著者:芥川竜之介
されたる熱伝導率だよ。すると長谷川君の場合はだね。……」
宮本は小さい黒板へ公
式らしいものを書きはじめた。が、突然ふり返ると、さもがっかりしたように白墨《はく....
「蜃気楼」より 著者:芥川竜之介
行った。その又松風の音の中には虫の声もかすかにまじっていた。
「おじいさんの金婚
式はいつになるんでしょう?」
「おじいさん」と云うのは父のことだった。
「いつに....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
原理の歓迎されたことを考えるが好い。あれは神秘主義の祭である。不可解なる荘厳の儀
式である。何の為に熱狂したのかは「改造」社主の山本氏さえ知らない。
すると偉大....
「島木赤彦氏」より 著者:芥川竜之介
感を与えた。この感銘の残っていたからであろう。僕は明けがたの夢の中に島木さんの葬
式に参列し、大勢の人人と歌を作ったりした。「まなこつぶらに腰太き柿の村びと今はあ....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
通から北へ曲りて、アルベマール町へはいると、普通の家と軒を並べた、大きなギリシャ
式の建物がある。戸を開けて這入ると、玄関の正面には大きな石の廻り階段があって、そ....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
れてしまった。ひろびろとした家で、棟は高いが、屋根の勾配はゆるやかで、その建築様
式は初期のオランダの移住民から伝えられているものだった。軒が低く突きだして、正面....