式亭三馬[語句情報] » 式亭三馬

「式亭三馬〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

式亭三馬の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
神田同朋町《かんだどうぼうちょう》の銭湯松の湯では、朝から相変らず客が多かった。式亭三馬《しきていさんば》が何年か前に出版した滑稽本《こっけいぼん》の中で、「神....
「いき」の構造」より 著者:九鬼周造
「いき」と「粋《すい》」とを同一の意味内容を有するものと考えても差支ないと思う。式亭三馬の『浮世風呂《うきよぶろ》』第二編巻之上で、染色に関して、江戸の女と上方....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
手をたたいて嬉しがった。 その翌年の夏、銀座の天金の主人から、暑中見舞いとして式亭三馬自画讃の大色紙の複製を貰った。それは糸瓜でなく、夕顔の棚の下に農家の夫婦....
江戸か東京か」より 著者:淡島寒月
とかいって、白粉下のような美顔水というような化粧の水が沢山ありますが、昔では例の式亭三馬が作った「江戸の水」があるばかりなのが、明治になって早くこの種のものを売....
十二神貝十郎手柄話」より 著者:国枝史郎
ころの俗学者であった。でその方面の友人には、蜀山人だの宿屋飯盛だの、山東京伝だの式亭三馬だのそう云ったような人達があり、また当時の十八大通、大口屋暁翁だの大和屋....
戯作者」より 著者:国枝史郎
べきであろう。 しかし間もなく競争者は意外の方面から現われた。 十返舎一九、式亭三馬が、滑稽物をひっさげて、戯作界へ現われたのは馬琴にとっては容易ならない競....
馬琴の小説とその当時の実社会」より 著者:幸田露伴
いい伝えられて居る程でございます。馬琴と相前後して居る作者には、山東京伝であれ、式亭三馬であれ、十返舎一九であれ、為永春水であれ、直接に当時の実社会を描き写して....
白花の朝顔」より 著者:泉鏡花
「牛若の仮装ででも出ますかね、私は大の贔屓です。」 恥ずべし、恥ずべし。……式亭三馬|嘲る処の、聾桟敷のとんちきを顕わすと、 「路之助はんが、出やはるやろ。....
我家の園芸」より 著者:岡本綺堂
に手をたたいて嬉しがった。 その翌年の夏、銀座の天金の主人から、暑中見舞として式亭三馬自画讃の大色紙の複製を貰った。それはへちまでなく、夕顔の棚の下に農家の夫....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
だものである。こんな馬鹿馬鹿しいことは、殆んど今の若い人たちには想像も付くまい。式亭三馬の「客者評判記」のうちに、襟巻をした町人らしい人物が炬燵を前にして、春狂....
十日の菊」より 著者:永井荷風
いた。これはわたしがまだ文壇に出ない時分からの習慣である。 唖々子は弱冠の頃|式亭三馬《しきていさんば》の作と斎藤緑雨《さいとうりょくう》の文とを愛読し、他日....
日和下駄」より 著者:永井荷風
て日陰の薄暗い路地はあたかも渡船の物哀《ものあわれ》にして情味の深きに似ている。式亭三馬《しきていさんば》が戯作《げさく》『浮世床《うきよどこ》』の挿絵に歌川国....