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「式部卿〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

式部卿の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
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大菩薩峠」より 著者:中里介山
まるで森の中へ入って行くように、何千年何百年というような立木であります。 「一品式部卿《いっぽんしきぶきょう》葛原親王様《かつらはらしんのうさま》の時分からの馬....
源氏物語」より 著者:紫式部
る。でも話はただ事ばかりであったから皆を聞こうとするほどの興味が起こらなかった。式部卿《しきぶきょう》の宮の姫君に朝顔を贈った時の歌などを、だれかが得意そうに語....
源氏物語」より 著者:紫式部
も誠意を見せないと女は深く恨んでいた。この噂《うわさ》が世間から伝わってきた時、式部卿《しきぶきょう》の宮の朝顔の姫君は、自分だけは源氏の甘いささやきに酔って、....
源氏物語」より 著者:紫式部
いたのである。 加茂の斎院は父帝の喪のために引退されたのであって、そのかわりに式部卿《しきぶきょう》の宮の朝顔の姫君が職をお継ぎになることになった。伊勢へ女王....
源氏物語」より 著者:紫式部
お慕いあそばされる御親子の情から、夜も昼もお悲しいのであろうと拝見した、その日に式部卿《しきぶきょう》親王の薨去が奏上された。いよいよ天の示しが急になったという....
源氏物語」より 著者:紫式部
ある。同じ御殿の西と東に分かれて、老内親王と若い前斎院とは住んでおいでになった。式部卿《しきぶきょう》の宮がお薨《かく》れになって何ほどの時がたっているのでもな....
源氏物語」より 著者:紫式部
れもどうなることかと不安がっていた。兵部卿《ひょうぶきょう》の宮と申した方は今は式部卿《しきぶきょう》になっておいでになって、当代の御外戚として重んぜられておい....
源氏物語」より 著者:紫式部
臣に続いての大きい勢力があった。年は三十二である。夫人は紫の女王の姉君であった。式部卿の宮の長女である。年が三つか四つ上であることはたいして並みはずれな夫婦では....
源氏物語」より 著者:紫式部
たまるまいと憐まれるものがあった。夫人は人に劣った女性でもなかった。身分は尊貴な式部卿の宮の最も大切にされた長女であって、世の中から敬われてもいた。美人でもあっ....
源氏物語」より 著者:紫式部
に薫香を作っていた。夫人は東の対のうちの離れへ人を避ける設備をして、そこで八条の式部卿の宮の秘伝の法で香を作っていた。こうして夫婦の中にも、秘密をうかがわれまい....
源氏物語」より 著者:紫式部
着の式の用意についていろいろお命じになることのあったついでに、院は、 「六条院が式部卿の宮の女王を育て上げられたようにして、この宮の世話をする男はないのだろうか....
源氏物語」より 著者:紫式部
物足らず思い、真木柱の姫君を引き取って手もとへ置きたがっているのであるが、祖父の式部卿の宮が御同意をあそばさない。 「せめてこの姫君にだけは人から譏られない結婚....
源氏物語」より 著者:紫式部
ものなのだよ。昔は陽成院の御物だったものなのだがね。私の叔父のお亡くなりになった式部卿の宮が秘蔵しておいでになったのを、あの衛門督は子供の時から笛がことによくで....
大力物語」より 著者:菊池寛
僧正という人である。大僧正になった人で、仏教の方でも有名であり、宇多天皇の皇子の式部卿の宮の御子である。この人は、広沢に住んでいたが、同時に仁和寺の別当をも兼ね....
ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
を見て大胆な処置に出たのもお前だ。 以後は平時相応な事業をお前に托する。 お前を式部卿にして、この刀をお前に授ける。 式部卿 今まで国内に働いていた、忠....