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「弓師〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

弓師の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
な二また矢じりの重い鏑矢を使う流儀は、西条流よりほかにゃねえんだよ。しかも、その弓師っていうのが、おあいにくとまた、このおひざもとにたった一人あるきりなんだ。か....
日置流系図」より 著者:国枝史郎
けた七月の夜の所は本所錦糸堀でひたひたと並んでいる武家屋敷から少し離れた堀添いの弓師左衛門の家である。家内の者は寝てしまったが宵っ張りの職人達は仕事場に集まり、....
俳人蕪村」より 著者:正岡子規
石上に詩を題すべく 緑子の頭巾|眉深《まぶか》きいとほしみ 大矢数《おほやかず》弓師親子も参りたる 時鳥歌よむ遊女聞ゆなる 麻刈れと夕日|此頃《このごろ》斜なる....
私本太平記」より 著者:吉川英治
てくれた」 急に、彼は、“虫干幕”の外へ足をはこび始めた。 そこらの莚には、弓師、皮縫工、飾師などが手入れ仕事に他念もない。で、他聞を避けるお心だろう。爺の....
私本太平記」より 著者:吉川英治
なければ、右馬介が隠れ家を置いている職人町のごとき一劃に過ぎなかった。 鍛冶、弓師、馬具師のたぐいが黒い軒を接しあい、もうもうと煙のなかに住む矢ジリ鍛冶の小屋....
私本太平記」より 著者:吉川英治
しあった長屋の一|聚落が騒音とともにあった。――染屋、革はぎ、飾り師、小札鍛冶、弓師、鎧師など、すべて武具の一大|工廠ともいえる職人町の横丁だった。 「おい、坊....