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「弓張り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

弓張りの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
田舎教師」より 著者:田山花袋
が立った。橙、注連、昆布、蝦などが行き通う人々の眼にあざやかに見える。どの店でも弓張り提灯をつけて、肴屋には鮭、ごまめ、数の子、唐物屋には毛糸、シャツ、ズボン下....
旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
事堂炎上ということは、人の足を空にした。 私《あたし》の家《うち》でも、いくつ弓張りや手丸提燈《てまるちょうちん》に灯《ひ》を入れて出してやったかわからない。....
」より 著者:楠山正雄
「ほととぎす 名をば雲井に あぐるかな。」 と歌の上の句を詠みかけますと、 「弓張り月の いるにまかせて。」 と、頼政があとをつづけました。 なるほど評判....
次郎物語」より 著者:下村湖人
方が適当である。 「先に行くなら、提灯をお持ち。」 次郎は提灯を持った。提灯は弓張りだった。あたりまえに提げると、その底が地べたをこするので、彼は手首を胸の辺....