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弓状
「弓状〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
弓状の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
と、当然湿度が高くなるから、毛髪が伸長して、重錘が紐の上に加わってゆき、勿論紐が
弓状になってしまう。したがって、その力が落し金の最小内角に作用して、倒れたものが....
「簔虫と蜘蛛」より 著者:寺田寅彦
げると案外にうまくちぎれるのであった。それでもかなりに強い抵抗のために細長い竿は
弓状に曲がる事もあった。幸いに枝を傷つけないで袋だけをむしり取る事ができたのであ....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
時|沢瀉久孝氏は田児浦を考証し、「薩※峠の東麓より、由比、蒲原を経て吹上浜に至る
弓状をなす入海を上代の田児浦とする」とした。 ○ 田児の浦....
「阿Q正伝」より 著者:井上紅梅
見ると新しい袷を著て、腰の辺には大搭連がどっしりと重みを見せ、帯紐が下へさがって
弓状の弧線をなしている。 未荘の仕来りとして誰でもちょっと目覚ましい人物を見出....
「平賀源内捕物帳」より 著者:久生十蘭
瓦が、草の間に堆高《うずたか》く積んでいる。石の階段《きざはし》は雨風に打たれて
弓状《ゆみなり》に沈み、石の高麗狗《こまいぬ》は二つながらごろりと横倒しになって....