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弔い合戦
「弔い合戦〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
弔い合戦の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
色になっていて、彼は自他ともゆるす世界的|氷河研究家《グレーシャリスト》だ。
「
弔い合戦」と、のぞき込むような目でダネックが言った。それは、彼自身にとっても身を....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
ない。」 士官等の結論はみな、いわゆる三国干渉の張本であるロシアに対する、この
弔い合戦の要求であった。僕等はたぎるように血を沸かした。 間もなく、僕は初めて....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
気持のなかで、なんだか折竹は魔境の呼び声をうけてくる。謎を解く、それもクルトへの
弔い合戦か。と、腰を抜かしたようなケプナラを促がしながら、やっと彼は死人のそばか....
「蟹工船」より 著者:小林多喜二
、手紙から顔を上げると、カスカスした低い声で、「浅川のためだ。死んだと分ったら、
弔い合戦をやるんだ」と云った。その男は図体の大きい、北海道の奥地で色々なことをや....
「闘牛」より 著者:野上豊一郎
で、赤い旗を振ってからかいにかかった。日本風の武士道の気持から判断すると、戦友の
弔い合戦をするようなものだから、すぐ仕止めた方がよさそうに思えるが、彼はいつまで....
「怪異黒姫おろし」より 著者:江見水蔭
武田家再興の夢であったが、洞斎老人のは、敢て豊臣家再興は望まなかった。真田幸村の
弔い合戦、それが主でもあったけれど、第一には徳川の天下が余りに横暴に過ぎるので、....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
無念をはらさいではおかぬ。意趣遺恨のという狼藉ではない、師の冤をそそぎ奉る遺弟の
弔い合戦だわ。武蔵っ、不愍だが、汝の首はわれわれが申しうけたぞ」
「おお、武士ら....
「三国志」より 著者:吉川英治
に白い旗をかかげて、 「亡主の仇馬超を討ち、もって泉下の霊をなぐさめん」 と、
弔い合戦を決意した郷兵軍が、悲壮な陣を布いていたものであった。 「洒落くさい匹夫....
「三国志」より 著者:吉川英治
、また部下の将、范疆、張達のふたりを招いて、 「このたび討呉の一戦は、義兄関羽の
弔い合戦だ。兵船の幕から武具、旗、甲、戦袍の類まで、すべて白となし、白旗白袍の軍....