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弔意
「弔意〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
弔意の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「単独行」より 著者:加藤文太郎
は、僕としての義務であり、またそう努力することが、今はない六人に対する心ばかりの
弔意であるとも思われるのです。 ちょうど去年の暮の三十日の朝、雪の立山に魅せら....
「若き日の成吉思汗」より 著者:林不忘
ったか――夢だ、砂漠の夢だ――。 台察児《タイチャル》は居崩れて、嫂《あね》に
弔意を表する。喇叭《らっぱ》の音は刻々遠のき、消えんとしている。露台の外、遙かな....
「爆弾太平記」より 著者:夢野久作
士を、その漁師に言伝て呼寄せると、この縁側で月を相手に一杯やりながら、心ばかりの
弔意を表しているところだった。何とかカンとか云っているうちに呑兵衛ドクトルもずる....
「父杉山茂丸を語る」より 著者:夢野久作
…すなわち公人であると思います。だからこの際、相済みませぬが、貴方の個人としての
弔意を捨てて、吾々に葬式をさせて頂けますまいか」 そうした誠意に満ち満ちた言葉....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ました。 たとえ、無縁の人の墓所にしてからが、お墓をたずねて来る以上は、相当の
弔意を表さねばならないはずなのに、この貴婦人は、物珍しげに、ただお墓をながめたな....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
貰いたいといったので、私も以前の事を思い出して感慨にうたれたから一句作って与えて
弔意を表して置いた事である。 右は後の話であるが、二十六年の末ごろ、私は旧藩主....
「後光殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
有の同情を強いるような態度がない。寧ろ憎々しい迄に冷静を極めている。法水は丁重に
弔意を述べた後で、まず昨夜の行動を訊ねた。 「ハァ、午後からずうっと茶の間に居り....
「二・二六事件に就て」より 著者:河合栄治郎
〉なる銃剣の下に仆れたる斎藤内大臣、高橋大蔵大臣、渡辺教育総監に対して、深厚なる
弔意を表示すべき義務を感ずる。浜口|雄幸、井上準之助、犬養毅等数年来暴力の犠牲と....