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「弔慰〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

弔慰の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
護持院原の敵討」より 著者:森鴎外
国姫路にいるので、こう云う席には列することが出来なかったが、訃音に接するや否や、弔慰の状をよこして、敵討にはきっと助太刀をすると誓ったのである。姫路ではこの男は....
ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
少年呉一郎その他の犠牲を、無用の犠牲として葬り去らないのみならず、全人類の感謝と弔慰とを彼等に捧げさしてくれるであろう……そうして最後に……永劫消ゆる事のない極....
爆弾太平記」より 著者:夢野久作
いるじゃないか。死んだ人間はまだ沖に放りっ放しになっているのに何が善後策だ。その弔慰の方法も講じないまま自分達の尻ぬぐいに取りかかるザマは何だ。況んや自分達の失....
権力の悲劇」より 著者:宮本百合子
るのだそうだ。自殺の場合、契約後一年――三年は全く支払わず、三年以上の分には多少弔慰金を出す。国鉄の退職金、弔慰金の支払い方法にも非常なひらきがつけられているの....
源氏物語」より 著者:紫式部
小さくて母に別れた悲哀も確かに覚えないなりに思われるのであった。源氏からは丁寧な弔慰品が山へ贈られたのである。そんな場合にはいつも少納言が行き届いた返事を書いて....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
んびん》との塊《かたま》りだった。親戚《しんせき》の方はさらにひどかった。ただに弔慰の言葉を寄せないばかりでなく、苦々《にがにが》しい非難を寄せてきた。銀行家の....
私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
すると、遺族は立ちどころに困るという状態である。私の店では、そういう場合、相当の弔慰金は出す事にしているが、それだけでは心もとないというので、はじめたものである....
青蛙神」より 著者:岡本綺堂
(李と柳とは無言で頭を下げる。) 浦辺 勿論、工場の方にも規定があって、相当の弔慰金を差上げる筈になって居りますから、いずれ改めておとどけ致します。 李中行 ....
三国志」より 著者:吉川英治
らかでしょう」と、笑って説明した。 やがて魯粛は賓閣へ迎えられた。彼は、劉※に弔慰を述べ、玄徳には礼物を贈って、 「呉主孫権からも、くれぐれよろしく申されまし....
三国志」より 著者:吉川英治
※君も世を去ったことゆえ、もうこの荊州は、呉へお返しあるべきでしょう。――実は、弔慰をかねて、そのことも取りきめて参れと、主君から申しつけられて来たわけですが」....