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引き較べ
「引き較べ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
引き較べの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「風流仏」より 著者:幸田露伴
月過ぎ二タ月|過ても此恨綿々ろう/\として、筑紫琴習う隣家の妓がうたう唱歌も我に
引き較べて絶ゆる事なく悲しきを、コロリン、チャンと済して貰い度しと無慈悲の借金取....
「グーセフ」より 著者:神西清
ったよ……。」 「そりゃ好かった。パーヴェル・イヴァーヌィチ。」 「自分のことに
引き較べて、つくづく君らが可哀そうになるよ。……なあ、可哀そうに。おれの肺はしっ....
「仮装人物」より 著者:徳田秋声
ながら、ほんの輪廓の一部しか解っていないその外人の生活を、何かと煩累の多い自身に
引き較べて思いやっていた。さりとて信仰なしに宗教の規範や形式に自身を鋳込むのも空....
「カズイスチカ」より 著者:森鴎外
うにしていた。素《も》とフウフェランドは蘭訳《らんやく》の書を先輩の日本訳の書に
引き較べて見たのであるが、新しい蘭書を得ることが容易《たやす》くなかったのと、多....
「少女地獄」より 著者:夢野久作
来そう言った悪戯が大好きで、懲役に行かない程度の前科者であったところから、自分に
引き較べて推量した事実に過ぎなかったであろう。同時にそこには姫草ユリ子から植え付....
「老巡査」より 著者:夢野久作
人か二人のルンペンが居ないことはなかった。その姿を見ると彼は、いつも自分の境遇に
引き較べて、儚い優越感を感じながら、心持ちだけ救われたようなタメ息をするのであっ....