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引け過ぎ
「引け過ぎ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
引け過ぎの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「籠釣瓶」より 著者:岡本綺堂
ると、八橋はしばらく考えていた。 「あとでその御家来さんに逢わせておくんなんし」
引け過ぎになって、次郎左衛門を寝かしつけてから、八橋は治六の名代部屋《みょうだい....
「箕輪心中」より 著者:岡本綺堂
の前夜に外記は来た。大抵のよい客はあしたの紋日《もんび》を約束して今夜は来ない。
引け過ぎの廓はひっそりと沈んで、絹糸のような春雨は音もせずに軒を流れていた。 「....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
哥たちも眼を皿にした。 お駒は寝床のなかで絞め殺されていたのであった。それは中
引け過ぎの九ツ半(午前一時)頃で、その晩のお駒の客は三人あったが、本部屋へはいっ....
「つづれ烏羽玉」より 著者:林不忘
者は吉原へ参る者ではござらぬ。どうかかまわずお先へ」 「いやなに、情夫《まぶ》は
引け過ぎと申すで、そう急ぐこともござらぬ、はっはっは」と相手は少しも動じない。「....
「粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
ましたが、一旦喧嘩をして出た跡ゆえ、向でも容易には帰しませんから遅くなり、遂に大
引け過ぎまで居りましたから、伊之助不図気が附き、 伊「サア遅くなった、店が引ける....