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引っ懸
「引っ懸〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
引っ懸の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「赤外線男」より 著者:海野十三
けて呉れる効能はあった。 さて、最後のトリック――それには鬼才ダリア嬢も見事に
引っ懸ってしまった。それはすこし下卑た話だ。けれども、あの便所の一件だ。例のフィ....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
った帰りに、手を洗おうと思って雨戸を開けた。まんまるい大きい月が庭の松の木の間に
引っ懸っているように見えた。庭はその月あかりで昼のように明るかった。伯母さんは手....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
そうに云った。「確かな手証は見とどけませんけれど、合羽坂の質屋にいた時分から何か
引っ懸りがあるように思われるので、あたしは何だか好い心持がしないもんですから、時....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
り取る。これだから油断がなりませんよ」 「そうすると、小三津という女役者もそれに
引っ懸かったんですね」 「そうですよ」と、老人はうなずいた。「小三津は人気役者で....
「空中征服」より 著者:賀川豊彦
だよいぜ、カフェーでは青年が堕落するように誘惑するからひどいよ。ことに教育課長が
引っ懸っているカフェー・アブナイの梅子というのは、鼻毛で放れ馬を繋ぐとまで言われ....
「めでたき風景」より 著者:小出楢重
二人の飛行家がその上を走ったがやっとパラシュートが開いた。そして二人は電線へ
引っ懸ったので私は安心してそのままことのほか朝寝をしてしまった。 ある夜、死ん....
「クリティシズムと認識論との関係」より 著者:戸坂潤
クリティシズムの文化運搬性をもう少し検討する前に、一寸横道にそれねばならぬ問題に
引っ懸かる。翻訳ということが矢張り一種の文化運搬であろう。翻訳とクリティシズムと....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
財産制とを同一視させないとも限らないような、それ自身危険な、自分自身がこの法文に
引っ懸かることを告白しそうな、性質のものだったのが、第一次の改正によって、二つの....
「太十と其犬」より 著者:長塚節
抱かれて後足をだらりと垂れて首をすっと低くして居た。荒繩で括った麻の空袋を肩から
引っ懸けた犬殺しの後姿が見えなくなってから太十は番小屋へもどった。赤は太十の手を....
「彼岸過迄」より 著者:夏目漱石
け歩くという労力だけなら大して苦にもなるまいとは自分でも承知しているが、思う事が
引っ懸《かか》ったなり居据《いすわ》って動かなかったり、または
引っ懸ろうとして手....
「道草」より 著者:夏目漱石
やるから金を出せといった風な相手の口気《こうき》を快よく思わなかった。 「いくら
引っ懸っていたって、迷惑じゃありません。どうせ世の中の事は
引っ懸りだらけなんです....
「吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
つくが早いか、十本に蔓延《まんえん》する。十本やられたなと気が付くと、もう三十本
引っ懸っている。吾輩は淡泊《たんぱく》を愛する茶人的猫《ちゃじんてきねこ》である....
「釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
うした? ここで斬ったのか、外から持って来たものか。吾妻屋とある香袋は、首の主と
引っ懸りがあるか。庇の下で細工をする時、犯人の身内からずれて紫殻の中へ落ち込んだ....