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引っ抱える
「引っ抱える〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
引っ抱えるの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「母子叙情」より 著者:岡本かの子
じゃないですか……むす子さんも……」 かの女はむす子が巴里の街中でも、かの女を
引っ抱えるようにして交通を危がり、野呂間野呂間と叱りながら、かの女の背中を撫でさ....
「オンチ」より 著者:夢野久作
……探偵劇かな」 大急ぎで汗を拭いた覆面の菜葉服は、コートの上に投出された鞄を
引っ抱えるとキョロキョロとそこいらを見まわした。遥かに三人の姿を認めたらしく、白....
「月光の下」より 著者:田中貢太郎
その後からすぐ湧起って、家も人も一呑みにした。壮い漁師は、赤い手柄をかけた女房を
引っ抱えるようにして裏口に出たが、白い牙を剥き出して飛びかかって来た怒濤に捲き込....
「三国志」より 著者:吉川英治
と、歯をむいたままふん反った。 「じたばたするな」 張飛は、その体を軽々と横に
引っ抱えると、また疾風のように外へ出て行った。 門外へ出てくると、 「犬にでも....