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引っ詰め
「引っ詰め〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
引っ詰めの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
十九か二十歳ぐらい、色白の小綺麗な娘ですが、見るからに野暮な田舎娘のこしらえで、
引っ詰めに結った銀杏返しがむごたらしく頽れかかっていました。まったくあなたの云う....
「縮図」より 著者:徳田秋声
か残っていて、持ちにきまった箱丁らしい男が、小菊の帯をしめていた。彼女は鬢を少し
引っ詰め加減の島田に結い、小浜の黒の出の着つけで、湯島の家で見た時の、世帯に燻っ....
「黴」より 著者:徳田秋声
に、階下へ顔を洗いに行った時、笹村はふと料理場から顔を出す女の姿を見た。薄い鬢を
引っ詰めたその顔は、昨夜見た時よりも荒れて蒼白かった。顳※のところに貼った膏薬も....
「つづれ烏羽玉」より 著者:林不忘
。 「井戸の入口で黒い袋を渡されて、顔もからだも包むんだがな、あんたは髪をもっと
引っ詰めて、それから声に気をつけて、中へはいったら万事男のつもりでふるまいなさい....
「墓が呼んでいる」より 著者:橘外男
詳しいですから、ちょっとお待ち下さい、今呼びますからと、座敷へ娘を呼んでくれた。
引っ詰め髪に黒い上っ張りを着けた、素朴な娘である。指の先を炭酸紙で青く染めている....