引潮時[語句情報] » 引潮時

「引潮時〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

引潮時の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
吉原新話」より 著者:泉鏡花
、照吉|姉さんが亡くなるんじゃなくッて)ッて、少し震えながらお三輪が言うと、 (引潮時だねちょうど……)と溜息をしたは、油絵の額縁を拵える職人風の鉄拐な人で、中....
焦点を合せる」より 著者:夢野久作
。外はモウ涼しいね。二百廿日も無事平穏か……サッキの小蒸汽の煙がまだ見えてるぜ。引潮時だもんだから港口で流されているんだ。君には見えない。成る程。その眼鏡は紫外....
粗末な花束」より 著者:宮本百合子
それに、昼間から夜に移ろうとする夕靄、罩《こも》って段々高まって来る雑音、人間の引潮時の間に、この街上を眺めているのは面白かった。私はライオンの傍の電柱の下で、....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
て、こう訊ねた。 「この頃の、潮の満干は、どういう時刻になっておろうか。今朝は、引潮時でござるか、上げ潮時でござろうか」 潮の満干は、太郎左衛門には、店の商売....