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「引率〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

引率の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
恐しき通夜」より 著者:海野十三
飛行機だった。当時儂の配属は、第十三戦隊の司令で、僚機として、同型の戦闘機二台を引率していたのだった。わが青軍の根拠地の土佐湾は、いよいよ持ちきれなくなって、横....
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
にその五キロの外輪を、二百隻の駆逐艦隊を配置し、別に八十隻の潜水艦を奇襲隊として引率し、又此の輪形陣の上空六千メートルの高度に於て、メーコン、ラオコンの両飛行船....
厳島合戦」より 著者:菊池寛
勿論である。 弘治元年九月陶晴賢(隆房と云ったが、後晴賢と改む)二万七千余騎を引率し、山口をうち立ち、岩国永興寺に陣じ、戦評定をする。晴賢は飽く迄スパイの言を....
少年探偵長」より 著者:海野十三
る礼拝を怠らない。 それは秋もようやくたけた十一月のおわりのこと、二人の教師に引率された中学生五名が、このヘクザ館を見学にきた。 教師のうちの年老いたほうが....
見えざる敵」より 著者:海野十三
方に駛っていた。社長を至急探しださねばならない。 工部局の警官隊がロッジ部長に引率されて、レーキス・ホテルにのりこんできた。休憩室の扉は、華かに外からうち壊さ....
東京要塞」より 著者:海野十三
いていて昼間のように明るいが、ここにいたのでは昼だか夜だか分らない。 五郎造は引率してきた五人の左官を呼びあつめると、今日の仕事の分担をそれぞれ云い渡した。そ....
政談十二社」より 著者:泉鏡花
鏡を掛けて継物をしている。外に姉さんも何も居ない、盛の頃は本家から、女中料理人を引率して新宿|停車場前の池田屋という飲食店が夫婦づれ乗込むので、独身の便ないお幾....
火星の芝居」より 著者:石川啄木
の壁がつまり花道なんだ』 『もう沢山だ。止せよ』 『その花道を、俳優が先ず看客を引率して行くのだ。火星じゃ君、俳優が国王よりも権力があって、芝居が初まると国民が....
鴉片を喫む美少年」より 著者:国枝史郎
リオットの親戚なのだが、鴉片戦争が始まるや否や、印度及び喜望峰の兵、一万五千人を引率し、軍艦二十六隻をひきい、大砲百四十門を携え、定海湾、舟山島、乍浦、寧波等を....
赤坂城の謀略」より 著者:国枝史郎
* 一方宇都宮治部大輔公綱は、東の空の白むと見るや、七百余騎を引率し、天王寺さして驀地に押し寄せ、古宇都の民家へ火をかけて、鬨の声をドッとあげ....
赤げっと 支那あちこち」より 著者:国枝史郎
竹棹らしいもので喧嘩ゴッコをして居り、支那のプロレタリヤ牧夫は、二十匹ほどの豚を引率して、岸に添った道を行進して居り、そうして河の上には、家を作り、畑を作り、豚....
卵塔場の天女」より 著者:泉鏡花
で、其奴が伯父伯母の姪の婿の嫁入さきの忰の孫の分家の新屋だというのを、ぞろぞろと引率して、しなくも可い、別院へ信心参りに在方から出掛けて来て、その同勢で、久の実....
二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
ッツのパアでステテコ気分を盛んに寄宿舎に溢らしたもんだ。語学校の教授時代、学生を引率して修学旅行をした旅店の或る一夜、監督の各教師が学生に強要されて隠し芸を迫ら....
四つの都」より 著者:織田作之助
、僕はまだ新米やさかい」 少年行ってしまう。 町角から、初枝が勤労奉仕の女生徒を引率して(先頭になって)現れる。 庄平、相変らず傘をさしたまゝ、 庄平「一寸おた....
放免考」より 著者:喜田貞吉
君の説明またこれによったものである。「今昔物語」廿九「検非違使盗語」に、放免等を引率して盗人追捕に向った検非違使官人の一人が、其の配下の調度懸(今の賀茂祭にも調....