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引用
「引用〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
引用の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「白」より 著者:芥川竜之介
ったのです。しかしまだ不幸にも御存じのない方《かた》があれば、どうか下《しも》に
引用した新聞の記事を読んで下さい。
東京日日新聞。昨十八日(五月)午前八時|四....
「二つの手紙」より 著者:芥川竜之介
起った実例でございましょう。ベッカアはある夜五六人の友人と、神学上の議論をして、
引用書が必要になったものでございますから、それをとりに独りで自分の書斎へ参りまし....
「さまよえる猶太人」より 著者:芥川竜之介
。自分は、今この覚え書の内容を大体に亘《わた》って、紹介すると共に、二三、原文を
引用して、上記の疑問の氷解した喜びを、読者とひとしく味いたいと思う。――
第一....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
れに就いて、わたしが曖昧の説明を試みるよりも、大槻博士の『言海』の註釈をそのまま
引用した方が、簡にして要を得ていると思う。言海の「る」の部に、こう書いてある。―....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
ことの経験は恐らく既に早くからあったのであろう。 この考えを裏書するものとして
引用してもよいかと思われるものは、後に述べるようなエジプト、カルデア、フィンラン....
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
った。われらに認めたい心さえあれば完全は至るところにある。利休は好んで次の古歌を
引用した。 花をのみ待つらん人に山里の雪間の草の春を見せばや(三六) 茶の宗匠....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
まる異常神経を描き出したのだ。その心理を、後世裁判精神病理学の錚々たる連中が何故
引用しないのだろうと、僕はすこぶる不審に思っているくらいなんだよ。ところで、この....
「ルバイヤート」より 著者:小川亮作
詩聖ゲーテはその有名な『西東詩集』の中で、人も知るごとく、ペルシア語の原文さえも
引用して、古きイランの詩人たちを推称した。彼は言った――「ペルシア人は五世紀間の....
「唄立山心中一曲」より 著者:泉鏡花
て言った。……これなる窈窕たる淑女(――私もここにその人物の言った言を、そのまま
引用したのであるが)窈窕たる淑女のはれ着の袖を侵したのは偶然の麁※である。はじめ....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
語に粉飾するような婦人でないことを信じているのである。 私がこの事実談をここに
引用したのは、この世の私たちの人生には更にまた一つの生活があって、そこに平等なる....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
密封してなかった。読んでみると、それはドイツの小説の一字一句を訳して、そのままに
引用した優しい敬虔な恋の告白であった。しかもリザヴェッタはドイツ語についてはなん....
「妖怪報告」より 著者:井上円了
事実を掲記せるが、今ここに、感覚より生ずる夢の事実を報告せんとす。西洋の心理書に
引用する二、三の例を挙ぐるに、 ○ある貴人が一夕、兵隊となりたる夢を見、たまたま....
「迷信解」より 著者:井上円了
てある。藤井懶斎が凶宅に住せし話は『先哲叢談』にあるも、その源は『閑際筆記』より
引用したるものである。いずれも迷信を人に諭すに、最も分かりやすく、かつ興味ある話....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
修業があって、行き止まりがないということを知るのであります。 ちなみに、ここに
引用したバルザックの作品は小説であります。芸術品は芸術品として別に味わう方面があ....
「茂吉の一面」より 著者:宇野浩二
はないか、専門家でも書けないような、すぐれた「解説」ではないか。私が殊更に全文を
引用したのは、いかに茂吉が美術の方にも卓越した観照眼を持っていたかを示したかった....