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「引直〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

引直の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
骨董」より 著者:幸田露伴
に殊勝の心がけの人だった。信長の時になると、もう信長は臣下の手柄勲功を高慢税額に引直して、いわゆる骨董を有難く頂戴させている。羽柴筑前守なぞも戦をして手柄を立て....
」より 著者:島崎藤村
からのことであった。 「漸く、私の待っていたような日が来た。番頭の幸作も養子分に引直して、今では家のもの同様である。それに嫁まで取って宛行ってある。私も、留守を....
木魂」より 著者:夢野久作
どうする事も出来ないタマラナイ面目なさに縛られつつ、辛うじて阿弥陀になった帽子を引直しただけであった。 「……オトウサーアアーンン……降りて行きましょうかアア…....
能とは何か」より 著者:夢野久作
起ったものだそうである。その流風は観世の円満味を多角的に分解し、華麗味を直線的に引直して、威厳を増した……とでも形容しようか。その流儀の主張は謹厳剛直に在るらし....
マクシム・ゴーリキイの伝記」より 著者:宮本百合子
が、細君は夫を嗾し立てた。 「マア、なぐりつけてやんなさいよ!」 図をもう二度引直した時には、ゴーリキイも製図道具と自分の活溌な空想力とを制御する術を会得した....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
百畝すなわち十五頃は千五百畝となるわけでございます、その千五百畝を日本式の坪数に引直してみますると四万五千坪でございます、これに前の桑田四百坪を加えますと、四万....
湯女の魂」より 著者:泉鏡花
まする。 お美津、お喜代は、枕の両傍へちょいと屈んで、きゅうッきゅうッと真直に引直し、小宮山に挨拶をして、廊下の外へ。 ここへ例の女の肩に手弱やかな片手を掛....
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
っていた。私の藩の松山などは、米のよく出来る所であったから、それらをいずれも米に引直して取り立てていた。そこで実際は米の総出来高の十分ノ六分以上、殆んど七分位ま....
妾宅」より 著者:永井荷風
んどう》の燈心《とうしん》を少しく引込め、引廻した屏風《びょうぶ》の端《はし》を引直してから、初めて片膝を蒲団の上に載せるように枕頭に坐って、先ず一服した後《あ....
深川の唄」より 著者:永井荷風
車掌は見向きもせず、曲り角の大厄難、後《うしろ》の綱のはずれかかるのを一生懸命に引直《ひきなお》す。車は八重《やえ》に重《かさな》る線路の上をガタガタと行悩んで....
私本太平記」より 著者:吉川英治
のかがやき出でたるは、えもいはず、おもしろし。 そのほど うへ(後醍醐)にも、御引直衣にて、椅子につかせ給ひて、御笛を吹かせ給ふ。――宰相ノ中将|顕家、陵王の入....
年中行事覚書」より 著者:柳田国男
るいは倭姫命を祭ったのが始めという江州土山の田村神社などの類で、この外にも新暦に引直した社がなお多かりそうである。 (ロ)には神蛇体なりという言伝えの往々にして....