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「引継ぐ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

引継ぐの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
骸骨の黒穂」より 著者:夢野久作
挨拶に行って帰って来ると、通夜の席が又賑やかになった。銀次は明日から私がこの店を引継ぐように親分さんへも御挨拶して来ました。どうぞよろしく……というので巡査を上....
地獄の使者」より 著者:海野十三
子訊問の催促を長谷戸検事に対して試みた。 「じゃあ少しばかり僕がやって、後は君に引継ぐから、十分やりたまえ」 検事はそういってから、やおら三津子の方に顔を向け....
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
のだ。 そうこうするうち、明治五年となって、いよいよ旧藩庁が新設石鐵県へ事務を引継ぐ事となり、従って私どもの学資も出所がなくなった。藤野翁はこちらで修業がした....
顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
百といるんです。……殺したかったら、お殺しなさい。……あたしが死ねば、すぐお後が引継ぐ。……それでいけなければ、またお代り。……いくらだっているんだから、いっそ....
野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
くなくとも次の子供には新奇です。一生懸命になって模倣をして、ほどなくこれを弟妹に引継ぐので、彼等はいつまでも留学生の如き感受性を以て、古い古臭い遊戯を学ぶのであ....
木綿以前の事」より 著者:柳田国男
ために、後々杓子を献ずることになったのかも知れないのである。とにかくに嫁に世帯を引継ぐことを、今でも東日本では「杓子をわたす」、または「へらを渡す」とも謂ってい....
年中行事覚書」より 著者:柳田国男
ってこれをスジと呼んでいる。家に伝わる米の種にも系統があり、これを次の年の生産に引継ぐにも、収穫期以後の幾つかの儀式はあったようで、祭はすなわち田植の始め終りの....