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引締る
「引締る〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
引締るの前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十万石の怪談」より 著者:佐々木味津三
慮のう語ってみい」 「なるほどよいお思いつきで厶ります。いかさま怪談ならば、気が
引締るどころか、身のうちも寒くなるに相違厶りませぬ。なら、手前が一つ――」 漸....
「めでたき風景」より 著者:小出楢重
まうと、それが春であろうと夏であろうにかかわらず、初秋の冷気を心の底に感じて心が
引締るのを覚える。勿論その辺から温気そのものの如き大阪弁が姿を消して行くだけでも....
「雨夜草紙」より 著者:田中貢太郎
きがぴったり止んで動かなくなったかと思うと、その煙の色がみるみる濃くなり、それが
引締るようになると、ものの輪廓がすうと出来た。肩の円みと顔が見えて、仙台平の袴を....