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引詰め
「引詰め〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
引詰めの前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「悪獣篇」より 著者:泉鏡花
肥えて、髪はまだ黒かったが、薄さは条を揃えたばかり。生際が抜け上って頭の半ばから
引詰めた、ぼんのくどにて小さなおばこに、櫂の形の笄さした、片頬痩せて、片頬肥く、....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
、黒髪の多いのも、世帯を知ったようで奥床しい。眉のやや濃い、生際の可い、洗い髪を
引詰めた総髪の銀杏返しに、すっきりと櫛の歯が通って、柳に雨の艶の涼しさ。撫肩の衣....
「木の子説法」より 著者:泉鏡花
つくしいというより仇っぽい婦人だったんです。何しろその体裁ですから、すなおな髪を
引詰めて櫛巻でいましたが、生際が薄青いくらい、襟脚が透通って、日南では消えそうに....
「夫人利生記」より 著者:泉鏡花
掻上げた。――漆にちらめく雪の蒔絵の指さきの沈むまで、黒く房りした髪を、耳許清く
引詰めて櫛巻に結っていた。年紀は二十五六である。すぐに、手拭を帯に挟んで――岸か....
「水害雑録」より 著者:伊藤左千夫
れに応じて一声高く鳴いた。自分は夢から覚めた心地になって、覚えず手に持った鼻綱を
引詰めた。 四 水は一日に一寸か二寸しか減じない。五、六日経って....
「二十五年間の文人の社会的地位の進歩」より 著者:内田魯庵
匁とか何百匁とかあって衛生上害があるという理由で束髪が行われ初め、前髪も鬢も髦も
引詰めて小さく結んで南京玉の網を被せたのが一番のハイカラであった。 二十五年前....
「菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
小姓が二人居ります。侍分の子で十三四歳ぐらいのが附いて居り、殿様はきっと固く鬢を
引詰めて、芝居でいたす忠臣蔵の若狭之助のように眼が吊し上っているのは、疳癪持とい....
「仮装人物」より 著者:徳田秋声
ぶりで庸三の書斎へ彼女が現れた。彼女は小ざっぱりした銘仙の袷を着て、髪も無造作な
引詰めの洋髪であった。 「先生、私、山路と結婚しようと思いますのよ。いけません?....
「黴」より 著者:徳田秋声
く話をしてから、帰って行く友人を送り出しながら、お銀は戸を締めて入って来た。髪を
引詰めに結ったその顔は、近ごろようやく肉があがりかけて来た。 笹村はランプを瞶....
「狂歌師赤猪口兵衛」より 著者:夢野久作
髪毛が長くて多い方で、どのようにでも大きく結われるものを、惜し気もなくグイグイと
引詰めて結うておったもので御座います。そこで出入りの女髪結の口を※って見ますると....