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「引責〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

引責の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
少女地獄」より 著者:夢野久作
知れない。 焼失した物置は 以前の作法教室 校長は引責謹慎中 因《ちなみ》に焼失したる県立高女の廃屋《あばらや》は純日本建、二階....
痴人の復讐」より 著者:小酒井不木
ました。助手の失敗は教諭の失敗でありますから、責任感の強いS教諭は、ことによると引責辞職をするか、或は自殺をも仕兼ねないだろうと考えたのです。諸君! 諸君は定め....
新ハムレット」より 著者:太宰治
ですか? そんな事は無いでしょう。もし、本当に、ご存じなかったとしたら、それは、引責辞職の問題も起るでしょうけど、でも、あなたほどの人が、ご存じなかったという筈....
光と風と夢」より 著者:中島敦
感ずるのは他の事である。 土人、白人の両方に於ける不人望と、相続く紛争に対する引責とで、遂に政務長官フォン・ピルザッハが辞職した。裁判所長《チーフ・ジャスティ....
一九三二年の春」より 著者:宮本百合子
年団に抗議を申込み、以来ああいう不埒《ふらち》な講演会をすることはならん、役員は引責辞職しろ、さもなければ年二百円の補助費を廃止する、とねじ込まれ、男子青年団の....
災難雑考」より 著者:寺田寅彦
多くの場合に、責任者に対するとがめ立て、それに対する責任者の一応の弁解、ないしは引責というだけでその問題が完全に落着したような気がして、いちばんたいせつな物的調....
地球要塞」より 著者:海野十三
、めずらしい事件だと感心していては困るですね」 「全く、御説のとおり。警備部隊の引責はのがれませんが、またその一方において、敵がいかにわが黒馬博士を高く評価して....
社会時評」より 著者:戸坂潤
い、その代りに句仏氏の僧籍を復活し、そして僧籍復活の責任は現内局が取って、内局が引責辞職するようにしたらばどうか、と持ちかけたが、句仏氏は頑として承知しなかった....
是は現実的な感想」より 著者:宮本百合子
、内容について客観的な評言が世に与えられないのは何故であろう。自分の行為に対する引責――刑に服したことと、経験した獄舎生活の研究とは別のものでありそうに思われる....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ルト百両半モカカル故、弐千両ノ借金ガ出来ルカラ、ソノ上ニ元〆《もとじめ》ガ悪イト引責モ出来テ、ドノヨウニ倹約ヲシテ勤メテモ、三十年ハ借金ヲ抜クニカカル故、子孫ガ....
白塔の歌」より 著者:豊島与志雄
おきますれば、安心して当分上海で過すことが出来ます。」 その頃、市長が或る事で引責辞職しまして、後任には、徳望高い荘太玄を引出そうという運動が起りかけていまし....
「プラーゲ旋風」の話」より 著者:山下博章
京音楽学校に送達されたが、其の後数日にして被告は兜を脱いだ。筆者は今日でも、其の引責辞職を未然に防止した東京音楽学校長は賢明であったと考えている。 楽壇人の無....