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「引違い〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

引違いの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
支倉事件」より 著者:甲賀三郎
が」 書生は困ったように、 「鳥渡お待ち下さい」 そう云って彼は引込んだが、引違いにこの家の主人らしい四十恰好の風采の好い男が出て来た。 「いらっしゃいまし....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ようかなア」 こう二人が言い合わせて、また腰をかがめて銭拾いの続演。 これと引違いに、いま問題になった馬上の二人の武士。 やっぱり、めざすところは岩倉三位....
南蛮秘話森右近丸」より 著者:国枝史郎
へ抛り出すと、窓へ飛びついた風船売の少年、ヒラリと外へ飛び出した。 と、それと引違いに、部屋へ現われたのは娘の民弥で、開けてある窓へ眼をつけたが、「まあお父様....
つゆのあとさき」より 著者:永井荷風
る間に、場所柄からこれは植木屋かとも思われて、摺鉢《すりばち》を伏せた栗の門柱に引違いの戸を建て、新樹の茂りに家の屋根も外からは見えない奥深い一構《ひとかまえ》....
三国志」より 著者:吉川英治
裁判を白洲に聴いて、いちいち決裁を与えているのだという。 田地の争い、商品の取引違い、喧嘩、家族騒動、盗難、人事、雑多な問題を、※統は二つの耳で訊くとすぐ、 ....