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弗
「弗〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
弗の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「鼻」より 著者:芥川竜之介
ても幾分の心やりにしようとさえ思った事がある。けれども、目連《もくれん》や、舎利
弗《しゃりほつ》の鼻が長かったとは、どの経文にも書いてない。勿論|竜樹《りゅうじ....
「白」より 著者:芥川竜之介
蛇を噛《か》み殺した。しかしこのけなげな犬はどこかへ姿を隠したため、夫人は五千|
弗《ドル》の賞金を懸《か》け、犬の行方《ゆくえ》を求めている。
国民新聞。日本....
「麻雀殺人事件」より 著者:海野十三
いつは、よく判る」と検事が合槌をうった。 「私の経験から考えますと、この毒薬は阿
弗利加産のストロファンツス草から採取したものだと思います。阿
弗利加の原地人は、こ....
「地中魔」より 著者:海野十三
江山さんだね」 と相手は横柄な口のきき方をした。 「大汽船エンプレス号が百万|
弗の金貨を積んで横浜に入港しているが、あれは拙者が頂戴するから、悪く思うなよ」 ....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
ってからは、一八九五年にフィッシュと云って、印度大麻の栽培を奨励した、独領東|亜
弗利加会社の伝道医師のみ。そして、稀に印度大麻にストリヒナス属(矢毒クラーレの原....
「地球要塞」より 著者:海野十三
旧北米合衆国のワシントン州のごときは州全体が、一つの要塞のように見えるのです。欧
弗同盟《おうふつどうめい》国にとっては、相当手強い敵ですよ」 大西洋をはさんで....
「不沈軍艦の見本」より 著者:海野十三
るに吝ならぬといわれるのです。どうです、すばらしいではありませんか、あの巨大なる
弗の国の大統領に金博士が就任されるというのは……」 「この上海では、
弗は依然とし....
「探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
状袋に入れた物を出して、これを小鉄の遺族にやってくれという。封をあけると、五千|
弗の銀行切手がはいっていたので、みんなもまた驚いた。しかしなかなか油断は出来ない....
「アグニの神」より 著者:芥川竜之介
来ましたからね」 「そりゃ勿論御礼をするよ」 亜米利加人は惜しげもなく、三百|
弗の小切手を一枚、婆さんの前へ投げてやりました。 「差当りこれだけ取って置くさ。....
「マレー俳優の死」より 著者:岡本綺堂
格だね。なるほどこれは南洋らしいと思いながら、入場料は幾らだと訊くと一等席が一|
弗だという。その入場券を買ってはいると、建物はあまり立派でないが、原住民七分、外....
「瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
束成立して発表したるは、すなわち横須賀造船所の設立にして、日本政府は二百四十万|
弗を支出し、四年間|継続の工事としてこれを経営し、技師職工は仏人を雇い、随て器械....
「仲々死なぬ彼奴」より 著者:海野十三
円は越えているだろうと噂された。政党、ことに××党にとってこの老人は文字どおりの
弗箱であったからして、大臣になったことは無いが、その巨大なる財力は常に到るところ....
「三枚続」より 著者:泉鏡花
であるのに、彼を抱くものあらば正にその者の手の下なるべき、左の背を肩へかけて、亜
弗利加の地図のごとき一面の癬、あな笑止や。 「汚えな! って私あ本当にうっかり。....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
し、夜また市街を緩歩して帰る。 巴黎城外歩。 (巴黎郊外の林や丘を遊歩するに、英
弗塔は天を指して旧時のように高くそびえている。自動車は風をきって走りきたり、ある....
「金山揷話」より 著者:大鹿卓
い市岡自身に、そうした不運を招き寄せるような無茶な気風があった。学校を出てから阿
弗利加へ探険に行ったりした男だが、平常の所行も、やにわに日本刀を引抜いて振り廻し....