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弘い
「弘い〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
弘いの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「私本太平記」より 著者:吉川英治
ず、これまでの怨敵も、なるべく助けよという主旨を取った。 一例でいえば。 元
弘いらい、敗者の側になって、土地を没収された俄か浪人は、たいへんな数である。野望....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
者をこれへおつれして来るぞ。……どうだ、うれしかろうが」 「えっ、母上を」 「元
弘いらい、ほとんど、別れ別れ、親と子、ひとつにいたこともないわしたちだった。父|....
「山の人生」より 著者:柳田国男
先住異民族の記憶の断片と解せられていますが、日本はちょうどその反対で、現に東部の
弘い地域にわたり、今もって山人のことを大人と呼んでいる例があるのです。 私は他....
「野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
ギャナといい、にがいから苦菜だと説明せられている。 それから今一つ、分布の更に
弘い方言がある。岐阜県では山に属する北半分、信州でも主として北信の諸郡において、....
「野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
チンともいっていたが、ケケスはなお近江の湖畔、阿波の吉野川流域、丹波等にもあって
弘い名称である。行々子に近い音で呼ばれているのは、九州の方では福岡県のギョギョウ....
「木綿以前の事」より 著者:柳田国男
近畿地方の、かなり前からの標準語であるのみならず、西は九州の東岸から四国・中国の
弘い区域、北はまた奥羽の各地にも行われ、その中間の関東と北陸、佐渡と熊野と淡路な....