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弘誓
「弘誓〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
弘誓の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「山椒大夫」より 著者:森鴎外
佐渡と宮崎とは顔を見合わせて、声を立てて笑った。そして佐渡が言った。「乗る舟は
弘誓《ぐぜい》の舟、着くは同じ彼岸《かのきし》と、蓮華峰寺《れんげぶじ》の和尚《....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
の岸に渡すのを舟に譬《たと》えてございます、善巧方便《ぜんきょうほうべん》を以て
弘誓《ぐぜい》の舟にたとえているのでございます、般若波羅蜜多《はんにゃはらみった....
「俊寛」より 著者:倉田百三
が無限につづくことを思えばたまらない。わしはこの船が地獄に苦しむ罪人を迎えに来た
弘誓の船のような気さえしているのだ。 俊寛 (康頼の袖をつかむ)永久に地獄に残る....
「親鸞」より 著者:三木清
仏の行者は同じ縁につながるものであるという意識によって深められるであろう。「ああ
弘誓の強縁、多生にもまうあひがたく、真実の浄信、億劫にもえがたし、たまたま行信を....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
」 と、みな尊氏の趣向に興じて、しばし風流陣の苦吟に遊んだ。 まず、尊氏が、
弘誓深如海 の五字をとって、 わだつみの 深き誓ひのあまねさに 頼みをかくる ....