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「弘通〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

弘通の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
十二支考」より 著者:南方熊楠
比丘説法して、世教は多難なる故、王は一国のみを化す、これに引き替え、仏道は四海に弘通《ぐずう》すべく、我は四海の法王たるべき身分だから何処《どこ》へ往ったからっ....
十二支考」より 著者:南方熊楠
る。 本来サルなる邦名あるにマシラなる外来語をしばしば用いるに及んだは、仏教|弘通《ぐつう》の勢力に因ったがもちろんながら、サルは去ると聞えるに反してマシラは....
学生と先哲」より 著者:倉田百三
あ日蓮は真に大丈夫である。自ら仏使と称するも宜なる哉」とついに文永十一年五月宗門弘通許可状を下し、日蓮をもって、「後代にも有り難き高僧、何の宗か之に比せん。日本....
生死卍巴」より 著者:国枝史郎
、 ※|白楊の林に豹が隠れ、 信者らが含嗽して アラの御神を讃え奉る時、 回教|弘通者のオメル様の墳塋へ、 ささげまつらん白百合の花を。 こう歌って侍女を返り....
法然行伝」より 著者:中里介山
《おの》れの草庵には帰らないで直ぐ筑後の国に下って聖光房につき門弟となり、九州|弘通《ぐずう》の法将となったものがある。敬蓮社《きょうれんじゃ》というものがそれ....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
いに弱る悲しさ これらの歌に見える愛は、上にある者が下の者を包む愛である。仏教弘通のはじめ、光明皇后が自ら非人の傷を吸われたという伝説の生れた、その愛である。....
仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
の学校を建てて大いに芸術を利用しようとしました。 今日は末法時代といって仏教の弘通にまたひと工夫要る時代となっております。 とにかく、そういうわけで専門家の....
私本太平記」より 著者:吉川英治
いらい松田一族は、この流離の宮――後醍醐の異母弟にあたる人――を擁して、日蓮宗の弘通をおもてむきに、密々この地方の宮方結盟を計っていた。 また、この春には、 ....
特殊部落と寺院」より 著者:喜田貞吉
中に、僧形をなしたものの少からなんだ事実から考えると、古くからこの社会にも仏教は弘通していたかの如く想像されやすいけれども、実際祖先以来の風習をそのまま保存して....