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弟子
「弟子〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
弟子の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
それと同じような出来事を、近い過去の記憶に発見した。それは去年の春、彼のところへ
弟子《でし》入りをしたいと言って手紙をよこした、相州朽木上新田《そうしゅうくちき....
「鼻」より 著者:芥川竜之介
ない。独りで食えば、鼻の先が鋺《かなまり》の中の飯へとどいてしまう。そこで内供は
弟子の一人を膳の向うへ坐らせて、飯を食う間中、広さ一寸長さ二尺ばかりの板で、鼻を....
「邪宗門」より 著者:芥川竜之介
の従兄《いとこ》に御当りなさる中御門《なかみかど》の少納言《しょうなごん》に、御
弟子入《おでしいり》をなすっていらっしゃいました。この少納言は、伽陵《がりょう》....
「或敵打の話」より 著者:芥川竜之介
合った。それが恩地小左衛門《おんちこざえもん》の屋敷のものだと云う事は、蘭袋の内
弟子《うちでし》と話している言葉にも自《おのずか》ら明かであった。彼はその仲間が....
「尼提」より 著者:芥川竜之介
まち平生の神通力《じんつうりき》により、この年をとった除糞人《じょふんにん》をも
弟子《でし》の数《かず》に加えようと決心した。
尼提の今度曲ったのもやはり前の....
「おしの」より 著者:芥川竜之介
督《キリスト》を浮き上らせている。十字架の下《もと》に泣き惑《まど》ったマリヤや
弟子たちも浮き上らせている。女は日本風に合掌《がっしょう》しながら、静かにこの窓....
「竜」より 著者:芥川竜之介
。その鼻蔵の、鼻蔵人の、大鼻の蔵人得業の恵印法師《えいんほうし》が、ある夜の事、
弟子もつれずにただ一人そっと猿沢《さるさわ》の池のほとりへ参りまして、あの采女柳....
「道祖問答」より 著者:芥川竜之介
原道綱《ふじわらみちつな》の子と生れて、天台座主慈恵《てんだいざすじえ》大僧正の
弟子《でし》となったが、三業《さんごう》も修《しゅう》せず、五戒《ごかい》も持し....
「西郷隆盛」より 著者:芥川竜之介
始終何かに微笑を送っているような朗然とした眼で頷いたのである。
「僕はピルロンの
弟子で沢山だ。我々は何も知らない、いやそう云う我々自身の事さえも知らない。まして....
「三右衛門の罪」より 著者:芥川竜之介
居りました。数馬と多門とは同門のうちでも、ちょうど腕前の伯仲《はくちゅう》した相
弟子《あいでし》だったのでございまする。」
治修《はるなが》はしばらく黙ったな....
「俊寛」より 著者:芥川竜之介
い。おれ一人|衆苦《しゅうく》の大海に、没在《ぼつざい》していると考えるのは、仏
弟子《ぶつでし》にも似合わぬ増長慢《ぞうじょうまん》じゃ。『増長驕慢《ぞうじょう....
「追憶」より 著者:芥川竜之介
校へはいったころからいつか画家志願に変っていた。僕の叔母は狩野勝玉という芳崖の乙
弟子に縁づいていた。僕の叔父もまた裁判官だった雨谷に南画を学んでいた。しかし僕の....
「かんかん虫」より 著者:有島武郎
ヴォルガ河で船乗りの生活をして、其の間に字を読む事を覚えた事や、カザンで麺麭焼の
弟子になって、主人と喧嘩をして、其の細君にひどい復讐をして、とうとう此処まで落ち....
「杜子春」より 著者:芥川竜之介
るように老人の顔を見ながら、 「それも今の私には出来ません。ですから私はあなたの
弟子になって、仙術の修業をしたいと思うのです。いいえ、隠してはいけません。あなた....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
のとは、女であった。 毎週一回晩にあつまって彼の讃美歌の指導をうけていた音楽の
弟子たちのなかに、カトリーナ・ヴァン・タッセルという、オランダ人の金持ち農夫の一....