弟子分[語句情報] » 弟子分

「弟子分〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

弟子分の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
大菩薩峠」より 著者:中里介山
差当り、輿論《よろん》の推薦に従って、自分は武術の先生になりすまし、米友をそのお弟子分に取立てて、これからの道中という道中を、武者修行をして、道場という道場を、....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
出られてしまっては事だ。 やはり、その時分のこと、例の講釈師南洋軒力水と、その弟子分になっている心水という二人が、江戸へ下るとてちょうど、この唐人小路へ来合わ....
照葉狂言」より 著者:泉鏡花
御贔屓を大事にするは当前でござんせんか。しのぶも、小稲も、小幾も、重子も、みんな弟子分だから控えさして、姉さんのをと思ったけれど、私の方が少いからお対手に似合う....
女難」より 著者:国木田独歩
八を吹いていましたのを村の若い者が煽てて大先生のようにいいふらし、ついに私もその弟子分になったのでございます。けれども元大先生からして自己流ですから弟子も皆な自....
市川九女八」より 著者:長谷川時雨
ね。」 「染分手綱《そめわけたづな》ですか――繁の井をすると、思い出すものね。」弟子分《でしぶん》だった沢村紀久八《さわむらきくはち》が、お乳《ち》の人《ひと》....
回想録」より 著者:高村光太郎
いから、絵が描ければとよく言って居り、私には絵を習えとよく言ったものだ。 父の弟子分では山本瑞雲などが美術学校に就職する前の輸出物を拵えていた時分からの弟子で....
茂吉の一面」より 著者:宇野浩二
るいおこし、戦勝をひたすら祈っていたから、この葉書の文句の中にあるように、自分の弟子分の歌人であり、少壮の軍医たちの「勇健」と「奮戦」を、賞讃したのである。しか....