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弥々
「弥々〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
弥々の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
も挫け気の衰ふるにつけ、我に便よき説をも案じ出して、かかる折なほ独善の道を守らば
弥々道に背かんなど自らも思ひ人にもいひて節を折るべきに、さはなくてあくまでも道を....
「四日間」より 著者:ガールシンフセヴォロド・ミハイロヴィチ
新な空気を吹付けることもあれば、又或は例の臭気に嗔咽させることもある。此日隣のは
弥々浅ましい姿になって其惨状は筆にも紙にも尽されぬ。一度|光景を窺おうとして、ヒ....
「良寛様の書」より 著者:北大路魯山人
ことを、心から歎かわしく思う老婆心からである。こんなふうに、これらを見る私らは、
弥々良寛様の見識に頭が下るものであることを申したかったのである。大抵の者では囚わ....
「南蛮秘話森右近丸」より 著者:国枝史郎
て高くもない窓だのに……とすると子供に相違ない。が、子供でも油断は出来ない……民
弥々々!」と声をかけた。 「はい」と民弥が顔を出した。「近所の子供でございましょ....
「連環記」より 著者:幸田露伴
。其書に叙して、保胤みずから、予|少きより日に弥陀仏を念じ、行年四十以後、其志|
弥々劇しく、口に名号を唱え、心に相好を観じ、行住|坐臥、暫くも忘れず、造次|顛沛....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
て見むとおもひて」(巻十五・三六二七)、「相見ては須臾しく恋は和ぎむかとおもへど
弥々恋ひまさりけり」(巻四・七五三)、「見る毎に情和ぎむと、繁山の谿べに生ふる、....
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
ラ打ち笑い出すと、門の外に佇んだままでいる京弥に大きく呼びかけました。 「のう京
弥々々! ちとこれは面白うなったぞ。早うそちもここへ駈け上がってみい!」 「心得....
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
の名がはッきりと熨斗紙の表に書かれてあったからです。 「不審なことよのう。――京
弥々々。京弥はいずれじゃ」 「はッ。只今! 只今参りまするでござります」 菊路....
「粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
な人ではありません」 と云い宥め、叔母には小遣を持たして帰しました。跡で若草は
弥々伊之助の事が心配になり、クヨ/\思うから、漸々と御飯も食べられないようになり....
「怪談牡丹灯籠」より 著者:三遊亭円朝
話した源次郎が来たのかも知れねえ」 伴「そんならお前其方へ隠れていてくれ」 志「
弥々難かしくなったら飛出そうか」 伴「いゝから引込んでいなよ……へい/\、少々|....
「菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
と仕方なく/\祖五郎は我小屋へ立帰って、急に諸道具を売払い、奉公人に暇を出して、
弥々此処を立退かんければなりません。何処と云って便って往く目途もございませんが、....
「霧陰伊香保湯煙」より 著者:三遊亭円朝
危険な業であります。なれども慣れて上手なものでございます。下に囃子を為て居ます。
弥々重次郎さんが来る時には早めて囃子を致します。笛が二管、〆太皷が二挺ある切りで....
「根岸お行の松 因果塚の由来」より 著者:三遊亭円朝
に紙袋《かんぶくろ》をきせましたように後《あと》ずさりをいたしますんで、勝五郎は
弥々《いよ/\》急《せ》きたちまして、 勝「エ、何うしたんだな、お前《めえ》さ....
「松の操美人の生埋」より 著者:三遊亭円朝
に挨拶して行き過ぎますと、武士はピシャ/\供の仲間と一緒に跡を追って来る。此方は
弥々変だと思いますから早足にして、あれから堤方を離れて道塚へ出て、徳持村の霊巌寺....
「梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
深切に行届いている段が藩公の御耳に達し、奇特に思召され、御目録の通り下し賜わり、
弥々出精せよという有難きお言葉である」という御沙汰であった。且つ、「格別の御詮議....