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「弥勒菩薩〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

弥勒菩薩の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
十二支考」より 著者:南方熊楠
う》す、身を虎に施した太子はわが先身、師の仙人はわが次に成道《じょうどう》すべき弥勒菩薩だ、われ衆生を救うため身を惜しまなんだから、昔時以来常に我師たりし弥勒に....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
は未来永劫この世界を支配するのではありません。次の後継者をちゃんと予定している。弥勒菩薩という御方が出て来るのだそうです。そうして仏様の時代を正法・像法・末法の....
ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
て懇に読経供養を賜はりし後、裏庭に在りし大栴檀樹を伐つて其の赤肉を選み、手づから弥勒菩薩の座像を刻みて其の胎内に彼の絵巻物を納め、吾家の仏壇の本尊に安置し、向後....
十二支考」より 著者:南方熊楠
も穏やかにこれを味わえば人心を和らげ文化を進めるに大益ありと判る。ただし『仏説観弥勒菩薩|下生経《げしょうきょう》』に、この閻浮提洲《えんぶだいしゅう》、弥勒の....
十二支考」より 著者:南方熊楠
各処を異にして住むなどいう事で、「鶏の項」に書いた仏徒が熱望する弥勒世界も、『観弥勒菩薩|下生《げしょう》経』に、時気和適、四時順節、人身百八の患《うれい》なく....
奇賊悲願」より 著者:海野十三
を借りに出て来られるものか来られないものか、すぐ分ることであった。 夢徳寺から弥勒菩薩の金像を背負って出で来た貫一の行手に、またもや縞馬姿の刑事が立ち塞ったの....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
りますと、ほどなく女一権現というのがあるそうでございます、それを過ぎますと、北に弥勒菩薩《みろくぼさつ》のお堂がございまして、あの辺には一帯に松柏の類が繁茂いた....
源氏物語」より 著者:紫式部
きひ》の七月七日の長生殿の誓いは実現されない空想であったが、五十六億七千万年後の弥勒菩薩《みろくぼさつ》出現の世までも変わらぬ誓いを源氏はしたのである。 前《....
親鸞」より 著者:三木清
い未来に出現すべしと伝えられた弥勒に頼ることもやめねばならぬ。 五十六億七千万弥勒菩薩はとしをへん まことの信心うるひとは このたびさとりをひらくべし 現在....
古寺巡礼」より 著者:和辻哲郎
。 功徳繍普集変一鋪。 阿弥陀如来像一鋪。 繍。 薬師弥陀弥勒菩薩瑞像各。 大方広仏花厳経八十巻。 大仏名経十六巻。 金字大....
私本太平記」より 著者:吉川英治
虹のごとき彩雲が降りてきた。――見れば、雲に乗った二人の童子で、 「わたくしは、弥勒菩薩のみ使いです」 と言い、もひとりの童子も、それに倣って、 「わたくしは....