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弥立つ
「弥立つ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
弥立つの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「沼夫人」より 著者:泉鏡花
そんな目に逢って、一生忘れられん思をした事があるからだよ。いや、考えても身の毛が
弥立つ。」 フイと起返って、蚊帳の中を※したが、妙に、この男にばかり麻目が蒼い....
「雁」より 著者:森鴎外
ある。 僕は下宿屋や学校の寄宿舎の「まかない」に饑を凌いでいるうちに、身の毛の
弥立つ程厭な菜が出来た。どんな風通しの好い座敷で、どんな清潔な膳の上に載せて出さ....
「活人形」より 著者:泉鏡花
けるが、今泰助等を見たりし時、物をも言わで莞爾と白歯を見せて笑める様は、身の毛も
弥立つばかりなり。 人々ものを言いかくれど、答は無くて、ただにこにこと笑うを見....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
ここにも仮装舞踏があるのだ。
優しげな面を被った奴を押さえて見れば、
身の毛の
弥立つ五体を見せられる。
せめてもっと長く持ってくれたら、
己は目を瞑って楽んで....