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「弦楽〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

弦楽の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
土曜夫人」より 著者:織田作之助
はいった扉を押すと、十球の全波受信機がキャッチしたサンフランシスコの放送音楽が、弦楽器の見事なアンサンブルを繊細な一本の曲線に流して、京吉の足は途端に、リズミカ....
科学者と芸術家」より 著者:寺田寅彦
うなものであったろう。フォークトはその結晶物理学の冒頭において結晶の整調の美を管弦楽にたとえているが、また最近にラウエやブラグの研究によって始めて明らかになった....
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
動機不明の変死事件があり、それに加えて、当主|旗太郎以外の家族の中に、門外不出の弦楽四重奏団を形成している四人の異国人がいて、その人達が、揺籃の頃から四十年もの....
蓄音機」より 著者:寺田寅彦
な高音管楽器の音が、いい器械で竹針を用いれば適当に柔らげられ、一方ではまた低音の弦楽器の音などがよほど正常の音色を出す事を知った。 年の暮れに余分な銭のあった....
「手首」の問題」より 著者:寺田寅彦
対しても弾性的に反応するのでなければならないのである。 この手首の自由の問題は弦楽器のボーイングに限らずその他のいろいろな技術の場合にも起こって来るからおもし....
音楽的映画としての「ラヴ・ミ・トゥナイト」」より 著者:寺田寅彦
い。 医者が姫君を診察するとき、心臓の鼓動をかたどるチンパニの音、脈搏を擬する弦楽器のピッチカットもそんなにわざとらしくない。 モーリスの出現によって陰気な....
コーヒー哲学序説」より 著者:寺田寅彦
奏が必要であるらしい。銀とクリスタルガラスとの閃光のアルペジオは確かにそういう管弦楽の一部員の役目をつとめるものであろう。 研究している仕事が行き詰まってしま....
踊る線条」より 著者:寺田寅彦
気がする。 その他の曲にはなかなか複雑な仕組みのものもあったが、たとえば大小の弦楽器が多くは大小の曲線の曲線的運動で現わされ真鍮管楽器が短い直線の自身に直角な....
蛙の鳴声」より 著者:寺田寅彦
演奏会に行った帰りに、上野の森をブラブラあるいて帰った。 その日の曲目の内に管弦楽で蛙の鳴声を真似するのがあった、それはよほど滑稽味を帯びたものであった。先生....
雑記(Ⅰ)」より 著者:寺田寅彦
た。 すべての音楽がそうであるか、どうか、私には分らない。しかし、どうもこの管弦楽というものは、客観的分析的あるいは批評的に聴くべきものではなくて、ただこの音....
映画雑感(Ⅴ)」より 著者:寺田寅彦
図や、密航船の荷倉で人参をかじる図なども純粋に挿画的である。 三 管弦楽映画 ベルリンフィルハルモニーにおける「地獄のオルフォイス」と「カルメン」....
昨日・今日・明日」より 著者:織田作之助
の上だ」 「あッ、そうか」 頭に手を当てて、膝の上を見て、ラジオ欄の「独唱と管弦楽、杉山節子、伴奏大阪放管」という所を見ると、 「杉山節子……? そうだ、たし....
道なき道」より 著者:織田作之助
は一層みじめなものになった。 そこで彼は、土地の軍楽隊に籍を置いたり、けちな管弦楽団の臨時雇の指揮をしたりして、口を糊しながら、娘の寿子を殆ど唯一人の弟子にし....
ベートーヴェンの生涯」より 著者:片山敏彦
(死と再生の時期一八一六年―一八二三年) 五 遺言(『第九』および最後の幾つかの弦楽四重奏曲。一八二三年―一八二七年) 一九三八年の現在までに第四の部分までが....
ベートーヴェンの生涯」より 著者:片山敏彦
ichquartette, 1885. テオドール・ヘルム――『ベートーヴェンの弦楽四重奏曲』(一八八五年) 〔H. de Curzon.――Les liede....