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弦歌
「弦歌〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
弦歌の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大阪万華鏡」より 著者:吉行エイスケ
アカダマの楼上のムーラン・ルージュが風をはらんでいる。 反対に宗右衛門町では、
弦歌のなかで、河合屋芸妓の踏む床の足音がチャルストンの音律となり、はり半のすっぽ....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
さすがは東国第一の妖化《ようか》咲き競う色町だけがものはあって、艶語《えんご》、
弦歌、ゆらめくあかり、脂粉の香に織り交ざりながら、さながらにまだ宵《よい》どきの....
「爆弾太平記」より 著者:夢野久作
朝鮮の津々浦々をまわって見たまえ。到る処に白首の店が、押すな押すなで軒を並べて、
弦歌の声、湧くが如しだ。男も女も、老爺も若造も、手拍子を揃えて歌っているんだ。 ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
意味で心が湧き立ってきました。 福松の頭には、浮いた湊《みなと》の三国の色町の
弦歌の声が波にのって耳にこたえて来る。兵馬の頭には、僅か昔の京洛の天地、壬生《み....
「名古屋スケッチ」より 著者:小酒井不木
に玉ころがしや空気銃、夏向きには鮒釣りなどで、職人肌の兄貴連を引きつけて居るが、
弦歌のひゞきぱたりと絶えて二三の曖昧宿に、臨検におびえながら出入りする白い首が闇....
「孔子」より 著者:和辻哲郎
十一) 詩は昔三千余篇あったが、孔子はこれを整理して三百五篇とした。孔子はこれを
弦歌して礼楽を起こした。 (十二) 孔子は死後、魯の城北の泗のほとりに葬られた。....