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弩弓
「弩弓〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
弩弓の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
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「三国志」より 著者:吉川英治
ろへ報らせに馳けた。 部将もそれへ来て、 「曹操軍の落武者だ。射てしまえ」と、
弩弓手へ号令した。 まさかそれが曹操兄弟とは気づかなかったので、緩慢にも弓組の....
「三国志」より 著者:吉川英治
き払え」と、必死に下知した。 それに対して敵も死にもの狂いに、大木大石を落し、
弩弓を乱射した。 矢にあたり、石につぶされる者の死骸で、濠も埋まりそうだった。....
「三国志」より 著者:吉川英治
れた。 陳登は、いちはやく、城楼に駈けのぼって、かねてそこに伏せておいた沢山な
弩弓手に、 「車冑の部下を射ろ」と、命じた。 弓をつらねていた兵は、味方を射ろ....
「三国志」より 著者:吉川英治
操はすぐ、 「問答無用」と、駒を返して、「――張遼、出でよ」と、高く鞭を振った。
弩弓、鉄砲など、いちどに鳴りとどろく、飛箭のあいだに、 「見参!」 と、張遼は....
「三国志」より 著者:吉川英治
口へとつめてきた。 守備軍は、小舟をあつめて、江岸一帯に、舟の砦を作り、大小の
弩弓をかけつらね、一せいに射かけてきた。 呉の船は、さんざん射立てられ、各船、....
「三国志」より 著者:吉川英治
音一声、門楼の宙天に黄いろい煙の傘がひらいた。 とたんに、あたりの墻壁の上から
弩弓、石鉄砲の雨がいちどに周瑜を目がけて降りそそいで来た。周瑜は仰天して、駒を引....
「三国志」より 著者:吉川英治
数石弾のあるかぎりあびせかけろ」と、三千の射手に命じた。 射手は、心得たりと、
弩弓を懸つらね、鉄弓の満を持し、敵の来るも遅しとばかり待っていた。 ――時は、....
「三国志」より 著者:吉川英治
来たのに、いま見渡せば、港には陸塁水寨を連ね、山には旌旗がみちみちて翻り、丘には
弩弓台あり石砲楼あり、また江岸の要所要所には、無数の兵船が林のごとく檣頭を集めて....
「三国志」より 著者:吉川英治
には、散騎隊武騎隊を新たに編制して、馬に練達した将校をその部に配属し、また従来、
弩弓手として位置も活用も低かったものを、新たに孔明が発明した偉力ある新武器を加え....