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弭
「弭〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
弭の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「古代国語の音韻に就いて」より 著者:橋本進吉
・笶箆乙類 ┌〔清音〕比毘卑辟避譬臂必賓嬪・日氷檜負飯甲類 │〔濁音〕毘※妣
弭寐鼻彌弥婢 ヒ┤ │〔清音〕非斐悲肥彼被飛秘・火乾簸樋乙類 └〔濁音〕備眉....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
て奮い躍りて人を搏《う》つ、人勇ある者動かざれば虎止って坐り逡巡《ためらい》耳を
弭《た》れて去ると。猛獣に遇った時地に坐れば撃たれぬとは欧人も説くところだ。勇士....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
めにしてくれ給え」
それを聴くと、法水は押収してきた火術弩を取り上げて、その本
弭の部分を強く卓上に叩き付けた。すると意外にも、その弦の中から、白い粉末がこぼれ....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
。茶屋がけがしてあるが、夏過ぎた今日、もとより遊人の影も無く、茶博士も居ない。弓
弭の清水を掬んで、弓かけ松の下に立って眺める。西は重畳たる磐城の山に雲霧白く渦ま....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
みしし吾大王の、朝にはとり撫でたまひ、夕にはい倚り立たしし、御執らしの梓弓の、長
弭(中
弭)の音すなり、朝猟に今立たすらし、暮猟に今立たすらし、御執らしの梓弓の、....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
屋の甥ですから御神事に外れるということはありません。今年は、六所さまの御物の金銅
弭黄黒斑漆《きんどうやはずきくろまだらうるし》の梓弓《あずさゆみ》を持ってお伴し....
「三国志」より 著者:吉川英治
家臣へどなった。 閣の前へ出て、呂布は正しく片膝を折った。 弓は小さかった。
弭――または李満弓ともいう半弓型のものである。けれど梓に薄板金を貼り、漆巻で緊め....